チャーハン大盛り、あ、ご飯抜きで
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 俺は耳を疑った。

 ――いまこいつ、何といった?

 さきほどの発言がどうやら幻聴でないらしいことは、注文を受けたおっちゃんの戸惑った顔や、俺のとなりでラーメンを食っていた大学生っぽい男がしきりにせき込んでいることからもわかる。大音量で発せられたこいつの声が聞こえた他の客も、皆一様になんともいえない表情をしており、自分の耳に入ったことばの意味が理解できない様子だった。
 しかし、一番その発言の真意をはかりそこねているのは、となりに座っている俺だろう。このままでは店の時間すら止まってしまいかねないと思った俺は、むしろ単なる幻聴として処理してしまおうと、自分の巻き起こした現象をきょとんとした顔で眺める犯人に声をかけた。
「な、なぁ、麻衣花。お前、いま何ていったんだ?」
 発言主――麻衣花は、ショートカットの髪をゆらして首を傾げると、なぜ聞き返されるのかわからないといった不思議そうな顔をしていった。

「何って……『チャーハン大盛り。ご飯抜きで』っていったんだよ。聞こえなかったの?」

 俺がいうのもなんだが、彼女の声はとても通りがいい。だから、件の発言がまぎれもない現実であったことが、本人によってその場にいる全員に証明されてしまったのだった。
 この場をおさめるのは多分、連れである俺の責任だろう。思いっきり他人のフリして店から飛び出したい衝動を必死に抑えながら、俺は麻衣花にいった。
「あのな、麻衣花……いいか、よく聞けよ」
「……? なあに、タカちゃん」

「そんなもんあるかこのアホウ!!」



「だってー、気になったんだもん」
 異変がすぎさり、再び店内の時が動き出した頃、悪びれた様子もなく麻衣花がいった。
 俺はおっちゃんに謝りながら普通のチャーハンを注文し、自分にはラーメンを頼んだ。人のよさそうなおっちゃんは苦笑いをうかべ、仕事に集中することで自分を蚊帳の外に置こうとしているらしかった。他の客も同様らしい。孤立無援とはこのことだ。
「ねーねータカちゃん聞いてよ聞いてよー。変だと思わないー?」
 俺もそうしたいのは山々だったが、麻衣花の方に話題を変えてくれる気配は一毫もない。
「聞かない。変だと思わない。世はなべてこともなし。あと外でタカちゃんはやめろ」
「なにそれ? 夜は鍋でことこと煮込む? 晩ご飯ならコロッケだっておばさんいってたよー。それにタカちゃんはタカちゃんだしー。……まあ、いいや。とにかく聞いて聞いてー」
 一応抵抗を試みてはみたが、やはり無駄らしい。付き合いの長い俺にはわかる。こいつは気がすむまでこの話題についてしゃべるつもりなのだ。
 俺はもう諦めて、さっさとこの話題にけりをつけることにした。
「わかった、わかった。わかったから服引っ張ってゆするのはやめろ。気持ち悪くなる」
「オッケーオッケー。でねー、何が気になるかというとだなー」
 麻衣花は急に真剣な表情になって顔を寄せ、人さし指を立てて重大な機密事項をこっそりとささやくようにいった。

「……チャーハンって、ご飯抜いてもチャーハンなのかな?」

「『違います』……よしこれで問題解決っと。そういやぁ、二組の山田が保健教諭(三八歳バツ三)に告られて真剣に悩んでるって噂、あれマジか?」
「話をそらすなーっ! わたしは真面目に聞いてるんだぞーっ!? ……ちなみに山田くんの話は本当だって二組の子がいってた」
 俺の真理をついた力強い返答の何が不満だったのか、麻衣花は再びがっくんがっくん俺をゆさぶってきた。さすがに本当に気持ち悪くなってきた。どうやら麻衣花は、単に常識的な結論をいうだけでは満足できないらしい。面倒なやつめ。
「あーもー、悪かったって。謝るからとにかくゆするな。お前の頭に俺の吐瀉物が降り注いでもいいのかよ」
 そういった途端、麻衣花は俺からすばやく手を離した。そんな汚物を見るような目をしないでくれ、頼むから。
 俺は大きくため息をつき、カウンターに肘をついて話を聞いてやることにした。
「それで? そもそも何でそんなこと考えたんだよ」
 麻衣花はおとなしく席にすわると、天井近くのメニューを何かを思い出すように見つめながら話しはじめた。
「タカちゃんも知ってると思うけどさ……私、チャーハンが大好きなの。お母さんの作るチャーハンも好きだし、タカちゃん家のおばさんのチャーハンも好き。お店で食べるのも好きだし、自分でもよく作って食べてる。とにかくわたしは、チャーハンが大好きなのです」
 確かに麻衣花はところかまわずチャーハンを食おうとする。外食先のメニューに「チャーハン」とか「焼き飯」の類があると、人気メニューやおすすめには目もくれずそれらを注文する。無類のチャーハン好きといって過言はない。
「けどね、ある日思ったの。『わたしはチャーハンの何を知っているんだろう』って。チャーハンを好きな気持ちは誰にも負けない気がしてたけど……そのときわたしは、チャーハンについて何も知らなかったんだって、気づいちゃったんだ。悲しかったし、涙も出た。でもね、そのとき同時に『いまからでも遅くはない』って思ったの。これからチャーハンについて、たくさんのことを知って、できるかぎりのことを考えていこうって、決めたんだ。……へへ、何か恥ずかしいこといっちゃったなぁ。みんなには内緒だよ、タカちゃん」
 誰にもいえねえよ、こんなこと。「チャーハン」の部分を恋人の名前に変えればドラマのセリフにもできそうなこといいやがって。いくらシリアスな雰囲気を装ってもお前がいったことはどこまでも食い物の話だからな? チャーハンに涙すらしたというお前の将来が心配になってきたぞ、俺は。
 ともかく、麻衣花はチャーハンについて真剣に考えていこうと決めたようだ。しかし、それがなぜさっきの突拍子もない注文に結びつくのかは皆目わからない。わかってもしょうがない気もするが、乗りかかった船だ、話を続けよう。
「まあ、お前がチャーハンを好きだということはわかったよ。けどさ、なんでそれが『飯抜きチャーハン』につながるわけ?」
「そこだよタカちゃんっ!」
 待ってましたといわんばかりに目を輝かせて俺を指さす麻衣花。人を指さしたらダメというマナーに気を配ることもなく、麻衣花は興奮して席から立ち上がり、自説を展開しはじめる。
「チャーハンについて考えていこうと決めて、最初に思ったのは『チャーハンのチャーハンたる所以って何だろう』ってことだった。だってね、作る人によってチャーハンってちょっとずつ違うじゃない。入ってる具とか、味付けとか。じゃあ、全部違う別々の料理なのかといったら、そうじゃないでしょ? そこで思ったの。チャーハンがチャーハンであるといえるその『所以』がわかれば、わたしのチャーハンに対する愛は一歩前進するってね!」
 両手を振って力説する麻衣花の勇姿は、もちろんだが、店内では浮いている。もうこの店には来れないな、とひそかに俺は思った。
 しかし、よりにもよってなんでそういう方向に向かったんだろう、こいつ。チャーハンについて知りたいのなら、チャーハンのおいしい店を調べて食べくらべるとか、料理本や料理史の本を読むとかすればいいのに。そういう普通の発想がなぜ浮かばなかったんだよ、まったく。
 ……多分、理由は明白だけどさ。
 すでに一般人と袂を分かってしまった麻衣花は、おのが道を驀進する。おっちゃんがちらちらとこっちに視線を向けてくるが、そんな弱々しいまなざしではいまの麻衣花は止められない。
「でね、最初は『具』について考えてみたの。ハムにチャーシュー、ベーコン、ネギ、ピーマン、パプリカ、ニンジン、エビ、カニ、キムチ……だけどね、チャーハンの具ってたくさんあるけど、どれが入ってたらチャーハンになるんだろうって考えてくと、だんだんわかんなくなってきちゃってさ。具として何が入ってるかって、あんまり関係ない気がしてきたんだ。同じ要領で、『味付け』もそうなんじゃないかと思ったり」
「ふうん。まあ、そうかもな」
 これはまあ、真っ当な意見に思える。「これが入ってなければチャーハンじゃない!」という具は、個人的な好みとしてはあるんだろうけど、もしそれを認めてしまうと、具の内容によってチャーハンでないものとして分類されるものが出てくるだろう。そうすると、最初にいった「作る人による違い」が「料理そのものの違い」になってしまう。したがって、チャーハンの具による多様性を認めるなら、逆にチャーハンの所以となりうるような特別な具の存在を認めるわけにはいかなくなる――ということか。調味料についても同様というわけだ。
 なんかもう、俺も真面目にチャーハンについて考えはじめてしまっている気がするが……深く気にするのは精神衛生上よくないのでやめておく。
 少し落ち着いてきたのか、大げさなジェスチャーはそのままに、麻衣花は椅子にちょこんと座って話を続けた。
「じゃあ、具や味付けはチャーハンの所以に関係ないんだとすると、次はやっぱり『ご飯』だよね」
「ああ、それで『飯抜きチャーハン』につながるわけか」
「そうなの。でね、最初の質問なんだけど、ご飯を抜いたチャーハンはチャーハンかな、チャーハンじゃないかな?」
 本人はものすごく真剣な表情で聞いてくるのだが、どうあがいてもアホらしい気がするのは俺だけじゃないはず。
「だからさっきもいったけど、違うだろ。具の話はどうあれ、さすがに飯のないチャーハンはチャーハンじゃねぇよ。字だって『炒飯』って書くくらいなんだし」
 そういうと、なぜか麻衣花は時代劇の悪代官みたいに口をひんまげて笑った。あんまり様にはなってないけど。
「じゃあさ、もしチャーハンからご飯を抜いたらチャーハンじゃなくなっちゃうとするよ? ……タカちゃんに聞くけど、ご飯を一粒抜いたら、それはチャーハンじゃなくなるの?」
「いや、普通にチャーハンだろ」
「そうだよね。じゃあ、二粒抜いたら?」
「だからチャーハンだって」
「三粒抜いても四粒抜いても、それはチャーハンのままなんだよね? なら、ご飯を全部抜いたって、それはチャーハンということになるんじゃないかな? もし違うっていうなら、タカちゃんとこのおじさんはハゲということになるけど、タカちゃんはそれでいいというんだね!?」
 ……あれ、なんかおかしいことになってきたぞ。知らないうちにご飯を全部抜いてもチャーハンはチャーハンのままということになっているし、どういうわけかうちの親父はハゲということになっている。つか、前半はともかく、後半は関係ないだろ。最近悩んでるんだぞ、親父も、ひいては俺も。
「だってそうでしょ? 髪の毛が一本もない人はハゲなんだよね? あったとしても、二本や三本ぐらいじゃやっぱりハゲはハゲのまま……一〇本も一〇〇本も同じことなら、結局毛が何本あったってハゲはハゲなんだよっ!!」
「お前、全国の頭髪でお悩み中の人たちに謝れ! 残り少ない髪の本数に関係なく全員ハゲだといわれたら、彼らの悲しみで日本全土が青色に染まるわ」
 どういうわけかヒートアップしてしまって、わけのわからないことをいいはじめた麻衣花に俺はツッコミを入れた。それにその結論を受け容れるなら、麻衣花だってめでたくハゲの仲間入りだ。自慢のショートカットを念入りにかわいくセットしても、結果は無意味ということになってしまう。それでいいのかよ、おい。
 さすがにこの展開にはついていけなかったので、俺は自分の常識をいってみた。
「なあ、ちょっと落ち着けよ。ご飯を抜いたらどうなるかっていう話は、抜いていく過程の中で一々判断していくものじゃないだろ? その辺の話は関係ないと思うぜ。問題なのは、料理として出されたときにご飯が抜いていあるチャーハンがチャーハンかどうかってことだ。そう考えるなら、やっぱりそれはチャーハンじゃないんじゃないか? というか、お前そんなもん『チャーハンです』といわれて出されても絶対文句いうだろ。『こんなの、ただの炒め物だよっ』ってな感じで」
「それは……確かにそうだけど」
 俺が懇切丁寧に常識を説いてやると、麻衣花の興奮は徐々におさまっていった。おとなしくなった麻衣花は、うつむいてカウンターの木目をじっと見つめている。
 最後の一押しだと思い、俺は自分の結論をいってみる。
「な? もうわかったろ。ご飯を抜いたらチャーハンがチャーハンでなくなるってことは、ご飯こそがチャーハンの『所以』ってことだよ。これでいいだろ?」
「むむむ……」
 最初から判然としていた結論にも思うが、麻衣花はなぜか納得がいかないようだった。これでくだらない話は終わりだと思ったのに、まだまだ不満があるらしい。
 麻衣花は何かを思いついたのか、急に顔を上げるとこちらを向いた。
「タカちゃん。タカちゃんは、チャーハンがチャーハンである所以はご飯にある、というわけだよね」
「ああ、まあな。お前だって飯抜きチャーハンは食いたくないだろ?」
「わたしもそんなチャーハンは確かに嫌だよ。でもね、チャーハンの所以が『ご飯』にあるかといわれたら、やっぱりまだ疑問に思うことがあるんだよ……たとえば、『調理法』とか。タカちゃんは『ナシゴレン』って知ってる?」
「ナシゴレン?」
 聞いたことないな。ナシの仲間かなんかか?
「わたしも食べたことはないんだけどね、インドネシアとかマレーシアの料理なんだって。使う調味料とか入れる具は普通のチャーハンと全然違うんだけど、この料理でもやっぱりご飯を炒めて作るらしいの。でもね、この料理を作った人に『これってチャーハンですか?』って聞いたら、『いいえ、ナシゴレンです』って答えると思うんだよね……ナシゴレンとチャーハンはどう違うのかな?」
 またややこしい例を持ってきたもんだ。麻衣花はおそらく、具や調味料の違いがチャーハンの所以に無関係なら、ナシゴレンもチャーハンの一種になってしまうということがいいたいのだろう。
 ただ、これはそんなに大した問題でもないと思ったので、俺は麻衣花に自分の考えをいってみた。
「それってさ、どこまで共通点の幅をもうけるかって話だよな」
「? どういうこと?」
「要は分類の話ってことだよ。チャーハンとナシゴレンが似てるようで違うってことをいいたいんなら、『焼き飯』って共通点でくくっちまえばいいんだ。だから、ナシゴレンとチャーハンは確かに違うけど、同じ『焼き飯料理』なんだよ。それでいやぁ、さっきの具と味付けの違いだってそうだ。エビが入ってるチャーハンと入ってないチャーハンは似ているようだけど違う。だけど、それらはやっぱり同じ『チャーハン』なんだよ。その違いを明確にしたいんなら新しい名前をつけてやればいい。エビが入ってたら『エビチャーハン』ってな具合に、な」
「あー……なるほど、なるほど」
 麻衣花はうんうんと何度もうなずいていた。
 まあ、ここまでくると、何をチャーハンと呼ぶかは個人の趣味みたいになってくるが。それでも『焼き飯料理』ってことがチャーハンの所以とやらに相当するのは変わりないと思う。
 麻衣花もこれでかなり腑に落ちただろう。もういいじゃないか、それより二組の山田の話を詳しく聞かせろ――といおうとして麻衣花を見ると、まだなにか気になるという顔をしている。半月形の眉を寄せ、小さな鼻をぴくぴくさせている。
 しばらくすると案の定、麻衣花は俺に質問をしてきた。
「タカちゃん。チャーハンとナシゴレンが『焼き飯料理』の仲間であることはわかったよ。でもね、わたし、一番気になることがまだあるんだよ」
「な、なんだよ」
 大きな瞳に気圧されるようにいうと、麻衣花は再び人さし指を立て、神の奇跡を説く伝道者のように厳かにいった。

「チャーハンの味がしないチャーハンは、チャーハンなのかな?」

「……はぁ?」
 もうわけがわからない。次から次へと出てくる麻衣花の疑問の奔流に、俺の精神は飲み込まれそうだった。その先にあるのは多分、混沌という名の死の海に違いない。
 もはや俺を置いてけぼりにする勢いで、麻衣花は自分の疑問を追求する。
「だってね、料理として一番大事なことって、見た目とか、食材に何を使っているかとかじゃなくて、その『味』がおいしいかどうかだと思うの。テレビのグルメ番組なんか見てるとさ、すっごい高級食材を使った有名シェフの料理ってのがいっぱい出てくるけど……そのことが料理としての価値を高くするんじゃないと思う。わたしはお母さんが作る料理が大好きだけど、もしその高級料理を食べてみて、それでもお母さんの料理の方がおいしいと思ったら、高級料理の方にはお金なんて出さなくてもいいんじゃないかな?」
 どうやら話はチャーハンから料理一般にまで広がってしまったらしい。俺にはすでにゴールが見えなくなってしまっているが、この暗闇から抜け出すためには、話を続けるしかないようだった。
 おいしくなければお金なんて払う必要はないという、どこぞの料理評論家みたいな麻衣花のセリフを聞いたおっちゃんが、半眼でこちらを横目ににらんでいる。その猜疑の視線をまずはどうにかしないといけないと焦った俺は、麻衣花のことばに急いで反論した。
「い、いや、まあ、お前が高級料理店で食い逃げするのは勝手だけどさ、料理の値段が何によって決まるかはお前の価値観だけでどうこうできるもんじゃないだろ? うまいと感じるかどうかは人それぞれかもしれないけど、それで値段が変わったりしたら商売にならねぇよ。物の値段ってのはいろいろな要素が絡み合って決まってるんだし、料理店での支払いは料理の『おいしさ』に対してじゃなくて、材料費とか人件費とかに対するもんだと俺は思うぜ。その上で『おいしくない』と思ったんなら、その店には次からいかなきゃいいだけの話だ。料理に対する評価と支払いは別ものだよ」
「……そっかぁ。そうだよね。そういわれれば、お金は払わないといけない気がしてきたよ」
 納得してくれた様子の麻衣花を見て、どうやらおっちゃんからの容疑も晴れたらしい。鋭い視線の消失を感じた俺は、内心安堵した。ただ、よくよく考えてみれば、どうせこの場の支払いは俺持ちなんだから、焦る理由はどこにもなかったのかもしれない。
 しかし、麻衣花の猛攻はいまだ衰えを見せない。というよりも、自分でそらしてしまった本題にようやく戻ったというべきか、麻衣花は話を続けた。
「でもでも、料理の所以が何なのかっていったら、やっぱり『味』なんじゃないかと思うの。いくら見た目はチャーハンそっくりでもさ、チャーハンの味がしなかったらチャーハンじゃないんじゃないかな……タカちゃんはカレー好きだったよね?」
「え? ああ、まあ、好きだけど……いきなりなんだよ」
 確かに俺はカレーが好きだ。麻衣花のように偏愛しているわけではないが、知らない店でも大抵ハズレのないカレーは結構重宝するメニューだと考えている。それでいて店毎に個性があったりするので、最近ではその違いを楽しむようにもしている。
「そのタカちゃんに聞くけど……カレーの味がしないカレーは、カレーだと思う?」
「はぁ? さっきからいってるけど、具体的にはどういうことなんだよ、それ」
「つまりね、見た目や入っている具、調理法から栄養成分……その他もろもろすべてが普通のカレーなんだけど、唯一味と香りだけがカレーじゃなくて、たとえば『チョコレート』なの。それはカレーかな? それとも、カレーじゃない?」
 どんな不思議料理だよと思いながら、俺はいった。
「いや、それはつまり、カレーにチョコレートが入ってるだけだろ。なら、カレーじゃねんじゃねーのか?」
 麻衣花は首を横に振った。
「ううん、違うの。じゃあね、その『カレーもどき』を食べたタカちゃんがね、お店の人に文句をいったとするでしょ。『こりゃカレーじゃなくてチョコだろ!』って。でもね、お店の人や他のお客さんが食べてみると、『カレーの味がするじゃないか』っていうの。それでも納得いかないタカちゃんがね、偉い科学者の人に来てもらって、そのカレーをブンセキしてもらうの。そしたらその科学者さんは、試験管をフリフリしながら難しい顔をしていうの。『うーん、入っている成分は通常のカレーとまったく同じですね、タカちゃん』って」
 なぜその科学者が変になれなれしいのかは置いておこう。とにかく、麻衣花がいいたいことは、カレーの味がしないカレーの話というよりも、俺がカレーを食べてもカレーの味がしなくなったらどうするのか、ということらしい。
 そんなことありえないだろ、というツッコミは無意味だろう。麻衣花が聞いているのは、現にそうなることがありうるかではなく、もしそうなったらどうするか、ということなのだから。そう思いながら、俺は麻衣花に意見した。
「それって要は、俺が特別な味覚障害みたいなものになったらってことだろ? カレーを食べてもなぜかチョコレートの味がするってんだから。そういう場合でも、やっぱりカレーはカレーなんじゃねえかな。おかしくなったのは俺だけなんだろうし、何をその料理とするかなんて、さっきの焼き飯の分類とか値段の話と一緒で、社会的にしか決められねえしな」
「でもね、タカちゃん」
 どこか斜に構えた俺の答えを聞いて、麻衣花はなぜか憂いをおびた表情をした。栗色の瞳が心の深淵をのぞきこむようにしながら、俺を問いつめる。

「タカちゃんは、それを本当にカレーだと認めるの? 認められるの?」

「それは……」

 俺は二の句が継げなかった。
 麻衣花は俺の様子には気づかない。俺が答えられないとわかると、麻衣花は一転、元の調子に戻って独り言に終始する。
「うーん、わかんないか。じゃあじゃあ、今度は世界中の人みーんながそうなっちゃたらどうなのか考えてみようよっ。お店の人も他のお客さんも、もちろん、科学者さんも含めて、みーんなカレーを食べてもチョコレートの味しかしなくなるの。これは日本だけじゃなくて、サントメ・プリンシペとかスリナムとかブルキナファソとかもそうなるの。あ、あとレソトとかもかなー……」
 おそらく国名だろう、聞いたこともないような固有名詞が麻衣花の口からぽんぽん飛び出てくるが、俺の耳には入ってこなかった。
 そうだ。俺はカレーの味がしないものを、カレーだと認められるのだろうか。たとえ認めたとしても、それは自分に嘘をついていることになるんじゃないのか。みんながうまいうまいといいながらカレーを食べているその中で、俺だけがチョコレートの味を感じているとき、俺は愛想笑いをうかべて「うまいカレーだ」なんてうそぶくのだろうか。現実にそんなことはありえないだろう。だけど、もしそうなったとき、俺はどっちを選ぶんだ? どっちを選ぶべきなんだ?
 頭の中で無秩序に渦巻く様々なことばを、整理して考えることはできなかった。だが、わかったことが一つだけある。多分、もっとも大事なこと。まさかあの麻衣花に気づかされることがあるなんてな――と俺はひそかに自嘲した。
「あ、そうだそうだ。あのね、ナンキンムシって交尾のときにオスがメスのお腹に穴をあけちゃうんだってー。すごいよねー。わたしだったら耐えられないよー、そんなのー」
 気づけば脱線どころか異次元の扉を開けてしまっていた麻衣花をさえぎり、俺はいった。
「なあ、麻衣花」
「でねでね……ん? なあに、タカちゃん」

「もう、やめにしねえか?」

「――っ」
 突然の提案に、麻衣花はことばを失った。すぐに俺を問いただそうとしたが、俺はそれを手で制し、強引に話を続ける。
「あのさ、お前がいろいろ考えようとしたのはわかんだけど……『チャーハンの所以』が何であろうと、お前の『チャーハンを好きな気持ち』に変わりはないんだろ? だったらそれでいいんじゃねーのかな。理屈こねてチャーハンについて思い悩むよりさ、何も考えずにチャーハン食って、『うまい』っていってるだけの方がいいと思うぜ。その方がチャーハンも、チャーハンを作った人も喜ぶだろうし……何よりお前自身が『幸せ』になれるだろうからな」
「タカちゃん……」
 今日の俺はどこかおかしい。さっきはツッコミを入れておきながら、今度は自分がドラマ調のセリフをはずかしげもなく吐いている。いや、ホントは心底はずかしいんだけど。
 麻衣花は自分のうるんだ瞳に気づくと、俺から顔を背けた。ポケットにあったハンカチを渡してやると、麻衣花は小さく頷き――ためらいもなく洟をかんだ。……空気読めよ、こら。
 麻衣花はそうやって、静かに涙を流していたが、しばらくしてそれがおさまると、俺にハンカチを返してくれた。……だから空気読めって。どうすりゃいんだよ、このしみ出してくる透明な液体。
「ありがとう、タカちゃん。わたし、一番大切なこと、忘れるところだったよ」
 むしろ俺が空気を読んでハンカチをなんとかポケットにしまっていると、麻衣花がぽつりともらすようにいった。
「そうだよね。わたしがチャーハンを好きだってわかってたら、それでいいんだよね。チャーハンに対する愛さえあれば、どんな試練だって乗り越えていけるよね。わたしとチャーハンの間に、距離なんてないんだ!」
 ものすごい晴れやかな顔だった。わざわざチャーハンと麻衣花に好きこのんで試練を与えるような奇特な神の顔を見てみたい気もしたが、もうツッコミも入れるのにも疲れたのでそのままにしておく。
 急に麻衣花が俺を呼んだ。
「ねえ、タカちゃん」
「なんだよ」
「これからも、わたしとチャーハンとの間にはいろんなことがあると思うんだけど……」
 知らねーよ――といい捨てる前に、麻衣花がいった。

「そのときは、タカちゃんも一緒だからね!」

「……アホウ」
 もうなにもかもがどうでもよくなって、俺は苦笑した。
 麻衣花が「アホとはなんだ、アホとはーっ!」といって、俺をポカポカ叩いているところに、厨房の奥からたくましい腕が伸びてきた。

「へい、塩ラーメンチャーシュー大盛りと……チャーハン大盛りね、お嬢ちゃん」

 重い音を響かせ、テーブルの上に注文の品が並べられる。俺のラーメンも麻衣花のチャーハンも、ともに大量をゆげをくゆらせ、自分はできたてほやほやなんだと誇らしげに宣言している。
「ありがとうっ、おじさん」
 元気一杯にお礼をいうと、麻衣花は両手を合わせ、「いただきます」といった。そしてレンゲを手に取ると、その小さな口には入りきらないほどのチャーハンをすくいとり、文字通り思い切り「頬張った」。
 その瞬間、麻衣花の瞳が大きく見開かれた。一刻も早く胃に送り込みたいとでもいいたげに、膨らみきった頬を何度も動かし、おかげで途中のどに詰まりそうになった。見かねた俺が差し出した水を一気に飲み干すと、コップをカウンターにたたきつけ、開口一番いい放つ。
「おじさんっ、このチャーハン最高においしいよ! いままで食べた中で一番おいしいっ!!」
 燦々と輝く太陽のような笑顔に、おっちゃんは「そ、そりゃよかった」となぜかいい年こいて頬を赤らめながらいった。おい、おっちゃん。いっとくが麻衣花は俺の……ッゲフンエフン。うん、なんでもない。
 俺も塩ラーメンを一口食べてみたが、麻衣花のいう通り、ここの料理はハイレベルらしい。シンプルな味だが、十二分にうまかった。麻衣花など、気づかぬうちに会得していた分身の術を使っているんじゃないかと思うぐらい、ものすごいスピードでチャーハンをむさぼり食っている。
 ここの店にはもう一度来ることになるかもしれないな――最初の感想とは正反対に、 麻衣花の幸せそうな顔を見て、俺はそう思った。
 よし、隠れた名店を発見したお祝いだ――と思い、俺はおっちゃんに追加の注文を叫ぶ。

「おっちゃん、特製ギョウザ二人前! あ、皮だけでいいからな。タネは抜いてくれ」

 となりの席でまた大学生がせき込んでいた。彼はぜん息持ちなのかもしれない。大変だなぁ、と俺は少し同情した。
svaahaa I0z7AdLSAc

2010年11月14日(日)12時48分 公開
■この作品の著作権はsvaahaaさんにあります。無断転載は禁止です。

■作者からのメッセージ
 三作目。全編バカです。前二作よりは親しみやすくなってくれて……ればいいなぁ。テーマは一応「本質」とか「同一性」になるのかな? ちょっと「クオリア」っぽいものも入ってる気がします。

 企画が楽しくて仕方がないです。読むのも書くのも。これ毎年の恒例に――ならないですよねぇ……。それでも、「哲学的な彼女」の発展を願いつつ。


この作品の感想をお寄せください。

2011年02月05日(土)18時54分 svaahaa I0z7AdLSAc 作者レス
 感想さん、感想ありがとうございます。簡潔な批評がいただけてうれしいです。

>ただ、ちょっと途中の展開が退屈になってしまいました。
>もっと飛ばしてもよかったように思います。
 以前にもエキセントリクウさんなどから同様の指摘を受けました。読者を引き込み最後まで魅了して離さないという、小説としての牽引力が本作には不足しているようです。それならスピーディに一気に読ませてしまうというのが手なんでしょうね。

>それほど面白い論理展開でもなかったです。
 ぐうの音も出ません(汗)。頭の良し悪しよりも発想力やセンスの問題でしょう。今後少しずつ磨いていこうと思います(磨けるのであれば!)。

 今度こそ感想さんが最後の読者だと思います。貴重なご意見、どうもありがとうございました。

pass
2011年02月05日(土)17時02分 感想  +30点
アイデアはいいですね。文章も読みやすいです。
ただ、ちょっと途中の展開が退屈になってしまいました。
それほど面白い論理展開でもなかったです。
もっと飛ばしてもよかったように思います。

とはいえ、投稿作品の中では群を抜いているクオリティでした。
90

pass
2011年01月14日(金)09時42分 svaahaa I0z7AdLSAc 作者レス
 真柴竹門さん、感想ありがとうございます。「焼きラーメン」なるものの味を空想しながら返信します。12月にそのまま忘れずに感想をくださったことに感謝します(笑)。

>……つーか「祈り屋と衒学者」の人じゃないですか。最近になってようやく同一の作者だと知りましたよ。
 名前を偽った記憶はないんですが……はて? しかし「svaahaa」は私にとって偽りの名前なのか――御託はともかく、本作も読んでいただきうれしく思います。

>例のあれですが、
 宣伝されてはじめて私もすでにその感想を読んでいたことを思い出しました(汗)。失礼しました。

>すでに知ってることばっかりでしたので、ものたりないって気持ちもあるにはあるのですが。
 親しみやすさ優先で書いた結果こんな話になった……のだと思います。すでに本作を書いたときの状況を八割方忘却している次第でして。何度もレスに書いた話ではあるのですが、本作は当時頭に浮かんだギャグを書きたかっただけのものです。高校生男子が友だちに思いつきのギャグを押し付ける程度のものだと思ってください。
 しかし、いまとなっては「哲学的にものたりない」といわれると自分の能力不足が悔しい。「すでに知」られている問題に対して「真っ当なやり取り」しか見せられないのは、結局私が民主化された哲学共同体の「一市民」に成り下がっているからだと思います。哲学的才能に欠けるとはいえ、私がすべきことは既知あるいは未知の哲学史や思想を解説することではありません。今後はさらに自分の「狂気」を磨こうと思います。

>ただ、ラストについて多くの言葉を費やしても構いませんか? 私としては、あのオチは好感的なのです。〜
 オチは本当に賛否両論ですね(なに、否の方が多い、ですって?)。おっちゃんのラーメン修行苦労話ルートでは誰を攻略することになるかはわかりませんが(おそらくそれは本編発売から数年後にスピンオフとして即売会あたりで配布さry)、とてもいいオチだと思います(実際的な理由が背後にある私のものよりはるかに)。物語に誠実たれ、ですね。反省します。

>svaahaaさんは「大嫌い」とおっしゃって〜
 私が「人生の先天的意味」に反対なのには大略三つの理由があります。一つ、「人生を外的に意味付けるもの」は存在しえない、世界の存在はどこまでいっても偶然的なものでしかない(神が実在したとしても、です)、という哲学上の主張があるから。二つ、「先天的意味」が仮にあったとしても、人はそれを積極的に打ち壊していくべきだ、という規範倫理学上の主張があるから。三つ、純粋に感情的な理由として「嫌い」だから。
 本心を披瀝すれば、三つ目の理由を一つ目と二つ目で理論武装している、というのが実態でしょうか。三つ目は年齢がそうさせるのだろうという身もふたもない見方もありますが、原因はおそらく私が「メンタルの弱いロマンチスト」だからだと思います。それはすぐに裏切られて、ニヒリズムに走ろうとする自分の弱さを克服したいという願望の現れなのだと私は考えています。
 これ以上私の「人生哲学」や「自己分析」を詳しく解説しても誰の得にもなりませんのでここでやめておきますが、要は私も大分感情的な理由しか持っていない輩なんだということでご理解ください。私もすべての人間がこのように生きるべきだとは毛頭思っていません。ただ、私自身はすべての「先天的意味」を拒絶します。そういう価値観の人間がいる、ということで一つお手打ちをお願いします。

 ……あと、私はオタクですが、ノベルゲーには一切手を出していないので「とらハ2」と感動的な「あの言葉」がどのようなものかはまったくわかりません(あしからず)。しかし、一つだけいわせてください。
>それにそのキャラのHシーンはとてもエ○ くて(……!)。
 ここは「H」も○ にしないと意味がないような……とにかく、えっちなのはいけないと思います。

 さて、最後に大きな恥をさらしたところで、読者の途絶えていた(真柴竹門さんが最後ではないかと私は思っています)本作に長文での感想を書いてくださったこと、本当に感謝します。ウンチク云々については私もペダントな人間ですので、自分の知らない話を聞くのは大好きです。なので気にしないでくださいな。

 長駄文失礼。どうもありがとうございました。

pass
2011年01月14日(金)03時30分 真柴竹門  +30点
<追記>

>しかし、いまとなっては「哲学的にものたりない」といわれると自分の能力不足が悔しい。

いえいえ、だから「でも哲学をちゃんと料理しているのでやっぱり良しとします」と申してるではないですか。
svaahaaさんの哲学観はよくわからないのですが(あ、私なんかのために返信しなくていいです)、わざわざ狂気に落ちなくてもいいんですよ。

>……あと、私はオタクですが、ノベルゲーには一切手を出していないので「とらハ2」と感動的な「あの言葉」がどのようなものかはまったくわかりません(あしからず)。

すんません、さすがにぼかしすぎました(笑)。というわけで「二つある例文の前者の言葉」のヒントを提出しときます。

「人は幸せになるために〜
「生まれてきたことには〜

>ここは「H」も○ にしないと意味がないような……とにかく、えっちなのはいけないと思います。

あとこれは完全に私の落ち度なので、svaahaaさんの感想文がおかしくならないためと、自戒の意味も含めて、修正せずに残したままにしておきます。本当にごめんなさい、まほろさん!
そして即レス、ありがとうございました。ではこのへんで再び失礼します。



どうも、真柴竹門です。焼き飯ならぬ「焼きラーメン」というのを食って満足したあとに感想を執筆しています(ちなみに博多名物らしい)。
実は十二月初旬に本作を読ませて頂きましたが、色々あったため今頃になって感想です。
……つーか「祈り屋と衒学者」の人じゃないですか。最近になってようやく同一の作者だと知りましたよ。
例のあれですが、「祈り屋と衒学者」の前にすでに読了していて、感想も先に投稿してました。良かったら読んでみてください(感想の宣伝も、ダメなんですかね?)

さて、この話はとにかく腹が減ります。なんでもいいから中華料理店で飯を食いたくなります。読んでるうちにあの油の焼けた匂いがしてくるんですよ。くそ、麻婆豆腐くいてえ。
そしてキャラ同士の掛け合いやツッコミもちゃんとしていて楽しいし、哲学の面での応答も真っ当なやり取りなので概ね肯定的です。
すでに知ってることばっかりでしたので、ものたりないって気持ちもあるにはあるのですが。でも哲学をちゃんと料理しているのでやっぱり良しとします。
ただ、ラストについて多くの言葉を費やしても構いませんか? 私としては、あのオチは好感的なのです。
「もう、やめにしねえか?」と切り出したあとの「チャーハンが好きならそれでいいじゃん」の主張は、確かに唐突ですがおかしなものではありません。
そして話を切り上げたあとに食事を取る二人の姿は哲学の世界から日常の世界へと戻っていくようで爽やかだったのです(タネ無しギョーザは締め言葉だからともかくとして〔笑〕)。
しかし、それは作者の意図ではなく、無理矢理に話を切るためだったのですか。では、こういうのはどうでしょう?
いきなりですが「とらいあんぐるハート2」って作品のヒロインの一人・仁村真雪というのがいて、こいつは漫画家なんです。
んで主人公と映画に行ったのですが、これがまたつまらないんです。その時に真雪は……
「ま、つまらん映画を見るのもいい刺激になるもんだ」
「?」
「あたしは絶対、こんなの描かねえぞってさ。逆に参考になるのさ」
……と言うのです。
つまり面白くない作品を逐一知っているからこそ、面白い作品がわかるってことです(真雪はその映画、ずっと寝てましたが〔笑〕)。
それから「世界一受けたい授業」ってテレビ番組で、食べ物の話にこんなのがあります。うろ覚えですが。
最近の子ども達の味覚がおかしいようでして、何とかしようってことになりました。その改善する方法というのが何と、子ども達に不味いものを食べさせることだそうです。
今の日本の食糧事情は昔と違って凄いですからね。子ども達は美味しい食べ物ばかりを食べられるのです。
しかしそのせいで逆に「美味しい食べ物」と「不味い食べ物」の区別ができてないんです。だからわざわざ不味いものを食べさせて「基準」を作らせるのです。
で、話を戻します。「チャーハン大盛り、あ、ご飯抜きで」って、全体的に見れば認識論哲学についての作品みたいですので、こんなオチはどうでしょうか?
まず、麻衣花が頼んだチャーハンが先にできて、タカちゃんの塩ラーメンはまだだ、って設定に変更します。次に本編と同じく麻衣花がチャーハンを食べて喜びがります。そこでおっちゃんが塩ラーメンを渡しながら……
「嬢ちゃん? ワシは店を構える前、全国各地のラーメンを食べ歩きしたんだ。ラーメン屋を営む奴らは皆そうしてる(※マジ話だそうです)。上手いラーメンも不味いラーメンも、そして色んなラーメンを食ってきたからこそ「分かる」んだ。
それからだぜ、自分の店の味を出そうって研究し始めたのは。そんなに食べて飽きねえかって? んなこたぁねえよ。むしろ食べ歩き修行のおかげでラーメンの豊穣な世界に触れられたってもんだ。そりゃあふるさとの味が最高かもしれねえ。
けどな、嬢ちゃん。チャーハンの勉強を積み重ねることで分かる世界ってのがあるはずだよ。だからさ、今はわからなくても嬢ちゃんがひたむきに上手いチャーハンを追い求めればいつか必ず……」
ニヤリ。
「お袋の味とは違う『チャーハン』が、食えるようになるんだぜ?」
……そしておっちゃんは「頑張んな」と一言かけて去っていきますが、そのあとのことは想像するだけでもう麻衣花の奇矯な行動が目に映るようです(笑)。
でもよく考えたら麻衣花は自分でチャーハンを作ったりしてるから、何か変な話になりそうですね。
それにドタバタした終わり方ならこのオチもアリかもしれませんが、日常に帰っていくエンディングにしたいなら、むしろ蛇足になりそうです。
ですから、本編のオチを批判したいのではなく、修正案を出したわけでもなく、まあこーいうルートもあるんじゃないかってことで。

では最後に、本来はここではなく「祈り屋と衒学者」で書くべきことですが、私の感想文は規定の四千文字ギリギリで「書直し」は無理でしたし、下手に感想を重複して送れば……
例・「四十点+四十点+四十点÷感想人数三名=平均四十点」が「四十点+四十点+四十点+0点÷感想人数四名=平均三十点」
……というふうに下げてしまったりなんかしたくないのですよ。調べてみたけどこのサイトの感想投稿システムがよくわからなくて「感想を投稿する人が点数に影響を与えずに沢山の感想を送る方法」がサッパリなのです。こういうのは苦手です。
変に溜め込むのも嫌でしたし、「感想新着」を見ている分だと読者が少なくなってきているみたいですので(間違い?)、かなりぼかしながら書きたいと思います。
svaahaaさんは「大嫌い」とおっしゃっておりましたよね。じゃあ私はどうなのかというと「正しい」とはさすがに思っておりませんし、それに他者から押し付けられると煙たくてしょうがなくなりますよ。
けどね、私は「大好き」なんです。それも「とらハ2」が関係していて、リスティってヒロインがいるんですよ。彼女は当初やさぐれてて、しかも強力な超能力者だから始末に負えないんです。
しかし主人公の根気づよいアプローチによって心がどんどん解きほぐされていき、ラスト近くになると二つある例文の前者の言葉を主人公にだけ語るのです。それがもう感動的で。
私はこう思うんですよ。例えばその人が悩みに悩んで、その上で結論を出し、あの言葉を心の支えの一つにしているんなら、それはそれで素晴らしいことなんじゃないですかね。というかあのシーンのCGを思い出すだけで涙が出そうです(……?)。
それにそのキャラのHシーンはとてもエ○ くて(……!)。
この話題はすぐに感情論的になりがちですので、もうここまでにしておきます。そういう意見もあるんだな程度で十分です。
にしてもまた長文感想ですみません。私は「まとめる」「コンパクトにする」って意味がよくわかってないのですよ。
それに今回の企画で、あれやこれやとしているうちに『自分はペダントな人間だったんだ』と始めて自覚しました。なんかすぐに知識をひけらかしてしまうんです。大した量を持ってないくせに(笑)。
なんかまたウンチクを語りだしたぞって不快感を与えてしまったならこの場で謝ります。すみません。

点数のほうは三十点ってことで。次はホイコーローに挑戦してみませんか?
それではこのへんで失礼します。ありがとうございました。

96

pass
2010年12月29日(水)15時16分 svaahaa I0z7AdLSAc 作者レス
 道草与作さん、感想ありがとうございます。端的なアドバイスに感謝します。

>書き出しをもっとシャープにして、たたみかけるようにチャーハンのごはん抜きの哲学に入ると良いと思います。無駄が多く、絞れてません。
 いま思えばその通りだと思います。思いつきのネタを優先するあまり、全体としてがたついたものになってしまいました。目的地定めないで突っ走ると痛い目を見るということですね。今後はこの無計画さをどうにかしたいと思います。

 25人もの方に感想をいただけたこの作品の幸運を思いつつ、どうもありがとうございました。

pass
2010年12月29日(水)14時49分 道草与作  -20点
つまんなかったです。書き出しをもっとシャープにして、たたみかけるようにチャーハンのごはん抜きの哲学に入ると良いと思います。無駄が多く、絞れてません。
96

pass
2010年12月16日(木)17時05分 svaahaa I0z7AdLSAc 作者レス
 エキセントリクウさん、感想ありがとうございます。竹を割ったようなご指摘をいただけて私もなんとなく清々しい気持ちです。

>いきなりインパクト大のオープニングで、おお!と思わせておきながら、「普通のチャーハンを頼みました」では、おいおい、って感じになってしまうので、意外な展開がほしいところです。
 私の発想力がそこで尽きたんですね。エキセントリクウさんにとっては失速はなはだしい展開だったということでしょう。意外な展開……私も欲しいです、ええ。

>例えば、ラーメン屋のおっちゃんが実は高名な現代思想家で〜
 その名に違わぬ「エキセントリック」なアイディアありがとうございます。メモメモ……まあ、本編がそうならなかったのは多分に私の能力不足が原因ですが、意図していた方向性が「日常から哲学へ」というものだったのもあります。最初からおっしゃるようなハチャメチャ(?)な展開は全然考えてませんでした。キャラも増えてしまいますしね。
 まあ、それを意図していたとしても、私にはエキセントリクウさんのようなアイディアは逆立ちしたままジャンプしても出てこなかったでしょうね。その豊富な発想力がうらやましいです。私にも分けてください(笑)。

 哲学性と物語性が両立しなければ傑作は生まれないという、この企画の困難さを再度感じつつ、どうもありがとうございました。

pass
2010年12月16日(木)12時07分 エキセントリクウ  +20点
いきなりインパクト大のオープニングで、おお!と思わせておきながら、「普通のチャーハンを頼みました」では、おいおい、って感じになってしまうので、意外な展開がほしいところです。
本当にご飯ぬきチャーハんが出て来るっていうのもありですが、例えば、ラーメン屋のおっちゃんが実は高名な現代思想家で、「それは違うよお嬢ちゃん」とかいって口をはさんできて、となりの大学生も実は文学青年で、突然ラーメン屋が一大哲学論争の場と化して、そのとき店の片隅でラーメンを静かにすすっていた老人が実は現代の日本にタイムスリップししてきたアリストテレスで、とか、そんな感じで展開がほしいところです。
89

pass
2010年12月11日(土)10時37分 svaahaa I0z7AdLSAc 作者レス
 素粒子さん、感想ありがとうございます。まだまだ感想がいただけるということに喜びを噛みしめております。

>哲学的にはパスカルの繊細の精神といったところでしょうか。
 そのことばは初耳でした。少しだけ調べてみましたが、ニュアンスとしてはそれでいいと思います。一応、「俺」の役割は常識的な立場からツッコミを入れるというものでしたので。

>いいですね。こういう身近な疑問(?)から哲学的なアプローチを施すというのは。自分は重度の哲学病(自称)ですので、こういった内容はどんどん読み進めてしまいます。
 ありがとうございます。身近な疑問から出発するというこの展開も、たくさんの感想をいただいたいまとなっては、もう少しうまくやれたらなあと思います。疑問を感じる能力はセンスですが、それを議論として構成するには論理的な力がいると思っていますので。素粒子さんのおっしゃるように、「繊細な精神」と「幾何学的な精神」の調和が大事、ということでしょうか。
 ちなみに私は心気妄想というか、「自分は哲学病なのではないか?」と思い込んでいるだけの、ただの哲学ファンです(笑)。

>いいものを読ませていただきました。ありがとうございました。……チャーハン自体は嫌いなんですけどね(笑)
 いえいえ、こちらこそ。読んでくださり感想ももらえて感謝感激です。チャーハンはお嫌いでしたか。私も偏食ですが、それを治す気はなかったりします……そのうち病気になるかもですね。

 結局雑談のようになってしまいましたが、以上です。どうもありがとうございました。

pass
2010年12月11日(土)10時09分 svaahaa I0z7AdLSAc 作者レス
 酉野目さん、感想ありがとうございます。いただいた感想はこれで三つ目です。こんな風に読んでくださる方がいるというのは本当にありがたいと思います。

>チャーハンが食べてくなってきた・・・。
>(九時以降の食事はダメと決めたのに)
 健康的な生活を心がけておられるようで。どうかそのままご自愛してくださいな(私の食生活は堕落していますが)。

>なんかもう言いたいこと言われているようなので、
 たくさんの方に感想をいただけたおかげですね。酉野目さんの抱いた感想に対する応答が私の書いたレスに含まれていれば幸いです。

 夜はチャーハンにしようかなどと思いつつ、どうもありがとうございました。

pass
2010年12月10日(金)23時20分 素粒子 /Kwnx5KcSI +30点
初めまして、素粒子です。

チャーハンからご飯を一粒抜いてもチャーハン、2粒抜いても、3粒抜いても……k粒抜いてもチャーハンであると仮定したとき、k+1粒抜いてもチャーハンであると証明すれば、何粒抜いてもチャーハンはチャーハンなのだ!

麻衣花はこう言ってるわけです。数学的帰納法の延長ってところでしょうか。これに対してタカちゃんは

一目見たときにチャーハンじゃなかったらそれはチャーハンじゃねえだろこの野(ry

と言ってるわけですか。哲学的にはパスカルの繊細の精神といったところでしょうか。

いいですね。こういう身近な疑問(?)から哲学的なアプローチを施すというのは。自分は重度の哲学病(自称)ですので、こういった内容はどんどん読み進めてしまいます。

登場人物は少なめでしたが、タカちゃんの一人称視点がなかなか効果を発揮していてよかったように思います。

いいものを読ませていただきました。ありがとうございました。……チャーハン自体は嫌いなんですけどね(笑)
98

pass
2010年12月10日(金)21時23分 酉野目  +20点
 チャーハンが食べてくなってきた・・・。
(九時以降の食事はダメと決めたのに)
 なんかもう言いたいこと言われているようなので、点数だけ置いていきます。

 ではまた。
95

pass
2010年12月03日(金)14時42分 svaahaa I0z7AdLSAc 作者レス
 杜若さん、感想ありがとうございます。さすがにもうないだろうと思っていた矢先に感想がもらえて、ありがたいことだと思っています。

>今さら感がありますが、一言。
 いえいえ。感想ならいつでもお待ちしておりますので(笑)。

>すくない枚数で 限られた場面のみで話を展開させなおかつ普通の人が身落とすようなどうでもいいことを真剣に論じる。この企画の趣旨に沿ったとてもいい作品だと思いました。
 本当に一言でこの作品のことをまとめていただきました。侮りがたしその要約力。まさしくおっしゃる通りだと思います。企画の趣旨に沿っているといってもらえて、私も胸を撫で下ろしました。

 短いですが、これにて。どうもありがとうございました。

pass
2010年12月03日(金)14時19分 杜若  +20点
こんにちは。もう沢山の方が感想を書かれておられますので
今さら感がありますが、一言。
すくない枚数で 限られた場面のみで話を展開させなおかつ普通の人が身落とすようなどうでもいいことを真剣に論じる。この企画の趣旨に沿ったとてもいい作品だと思いました。


98

pass
2010年12月01日(水)14時35分 svaahaa I0z7AdLSAc 作者レス
 いもさん、感想ありがとうございます。おかげさまで感想人数が20人に達しました。ここで改めて、読んでくださった方、感想してくださった方にお礼を申し上げたいと思います。本当にありがとうございました!

>すごく読みやすかったです。
>そして、面白かったw
 ありがとうございます。そのことばが聞けただけで救われた気分になります。

>哲学的にちゃんと眺めれば全然浅くなんかありません。
 そういっていただけるとほっとします。これからもできるかぎり「深く」考えていきたいですね、本当に。

>個人的には前半の議論にもなんらかの形でsvaahaaさんの考えを示して欲しかったな、と思います。
>さすがに「んなこたどうでもいいんだよ」でぶち切るには惜しい議論かと思いますので。
 すいません、ぶち切りました(汗)。一作目と二作目が「考え」の垂れ流しでしかなかったので、その反動でこういう形になった次第でして。書いてる最中にも、「これ以上続けると長すぎるよなあ」と判断したのです。他の方も書いておられるように、そのせいで中途半端なものになってしまったようです。きれいにまとめられる構成力があればなぁ……精進します。

>自分の考えを書いておくと〜
 どこまでも哲学ファンの私としては、こういう意見をもらえる方がうれしかったりします(もちろん、感想ありきなのですが)。いもさんのおっしゃるような捉え方で考えていけば、話にもっとふくらみが出て、かつ自然な流れになったと思います。そこまで意識して考えなければおもしろい話は書けないんですよね。身にしみました。
 単なる思いつきなんですが、言語習得の話とかを入れるとおもしろかったかもしれませんね。何を「チャーハン」と呼ぶのかをどのようにして知ったのか、みたいな。

 ここまでの感想を見ると、やはり哲学の親しみのある人とない人で反応が分かれているように思えました。この作品の反省点は、どちらの人にも楽しめるような配慮をするか、あるいは最初からどちらかに的を絞って書く、ということができていなかったことではないかと考えています。そのせいで、前者の方には考察が足りないといわれ(これには私の能力不足もありますが)、後者の方にはよくわからんといわれてしまった、と。今後はもっと読者の視点を意識しながら書けようになりたいと思います。

 なにはともあれ、どうもありがとうございました。

pass
2010年12月01日(水)01時18分 いも M8vT5jA.U. +10点
すごく読みやすかったです。
そして、面白かったw

感想で「浅い」とか「どうでもいい」なんて意見も出ていますが、哲学的にちゃんと眺めれば全然浅くなんかありません。
下手な感想は自分自身の器を浅く見せますね^^;
もっとも、「その問題がなぜ問題なのか」を掴むのが哲学的には一番難しいところなので、そのセンスがない人にはそう見えるのもしかたないのかもしれません。

はてさて、それはさておき、個人的には前半の議論にもなんらかの形でsvaahaaさんの考えを示して欲しかったな、と思います。
さすがに「んなこたどうでもいいんだよ」でぶち切るには惜しい議論かと思いますので。

自分の考えを書いておくと、「『チャーハン』なる物」もしくは「『チャーハン』と判定できる明確な基準」が実際に存在しているかのように考えていることがこの問題の本質にはあります。
実際に存在しているのは、目の前に存在している料理それだけです。
それを「チャーハン」と判断しているのは、それを見た人、食べた人です。
それを見た人、食べた人の感覚、過ごしてきた経験、属している文化といったものが、目の前に存在している料理を「チャーハン」たらしめていると言えるでしょう。
カレーの話についても、「いかなる要素が判断に使われているのか」という議論であって、本質的な部分は同じです。
プラトンのイデア論、ソシュールの言語論、そして構造主義(おまけでいうと自分の主張する身体性の議論)などと深く結びついた哲学がそこにはあります。
分類の話が出ていただけに、この考えが出てきても良かったかなぁ、と思います。
そうすれば、この観点から「目の前にある料理を味わうこと、それこそが本当に大切なこと」という後半の主張に論理的にも繋がっていくので。

95

pass
2010年11月30日(火)23時39分 svaahaa I0z7AdLSAc 作者レス
 秘匿栗さん、感想ありがとうございます。正直な感想がもらえて非常に助かっています。

>ぶっちゃけ問い自体がどうでもいいんですよね……
>チャーハンがチャーハンである所以とか本人がおいしく食べてたらそれでいいのでは。
 そうですね。常識的にはまさしくその通りです。私も普段こんなことばかり考えているようなやつとは付き合いきれないと思いますし(笑)。ただ、このチャーハン云々の話はともかく、哲学的な問題の大半はそういう「え、どうでもよくね?」という性質のものだと思います(私個人は「人生の意味」の問題なんかどうでもいいと思っています。というより、そもそも何が問題なのかとすら思っていたりします)。何に哲学、もとい「問い」を感じるかは人それぞれで、自分の興味のない問題については誰もが無関心になるでしょう。これはもう、大ざっぱに「趣味」といってもいいと思います。まあつまり、麻衣花にとってチャーハンの所以は、(少なくとも物語の前半部では)「どうでもいい」で済ませられる問題ではなかった、ということでご理解いただければ。

>ヒロインがアホの子すぎるのかな。
 これも趣味の問題なんでしょうかね。一応、笑える話を目指して書いたのですが、どうあがこうと万人受けするものは書けないのでしょう。麻衣花のアホらしさがどう受け取られるのかは、本当に読者さん次第としかいえませんね。今後は、万人受けする小説なんてありえない、と肝に銘じて書いていこうと思います。

 嫉妬厨とはむしろ私のことです。心の底で評点にこだわり続けているような虚栄心の強い自惚れ(私)には、このような厳しい評価が貴重かつ必要なのだとようやく理解してきている有様です。忌憚のない感想、どうもありがとうございました。

pass
2010年11月30日(火)19時31分 秘匿栗  -10点
申し訳ないですが読み終えた感想が、うーん…… でした。

この企画を根本から否定してしまうかもしれませんが、ぶっちゃけ問い自体がどうでもいいんですよね…… チャーハンがチャーハンである所以とか本人がおいしく食べてたらそれでいいのでは。 と読者が速攻正しくて間違ってる結論に突っ走ってそれを止める手段がないのかな。

企画自体が「萌え小説」と銘打っている以上突っ込むほうがおかしいのかもしれませんがヒロインがアホの子すぎるのかな。どこのどいつがこんなこと考えて米抜きチャーハンを頼むんだと言ってしまえば昨今の萌え小説は全壊してしまうでしょうか。

自分の書いたお話は全然萌えじゃなくて評価点も足元にも及ばないですし、この手のアンチが沸くのは拙作が高評価を受けているからこそなので嫉妬厨乙とどうぞ受け流してください。
103

pass
2010年11月30日(火)07時06分 svaahaa I0z7AdLSAc 作者レス
 hanaさん、感想ありがとうございます。ぬか喜びもつかの間のマイナス評価に背筋を正されました。感謝します。

>浅い。
 おっしゃる通りです。本作の本分は「バカ」にありますので。しかし、哲学部分が浅いとのご指摘であれば、それは改善すべき点ですね。今後の課題とさせていただきます。

>材料と調理法から決まった料理名を扱ったのが間違い。
 他の方の感想にあった、チャーハンとナシゴレンによる混乱のことでしょうか。多くの感想をいただいたいまからすれば、これは確かに失敗でした。題材選びは慎重にしなければならないと気づかされました。

>チャーハンは、飯が一粒でも炒めてあれば「チャーハン」を名乗っていい。
>99%が具で、飯がたった一粒しか入っていなくても、それは「チャーハン」である。
>また、味付けが何もなされておらず、具が何も入っていなくても、それは「チャーハン」である。
 hanaさんの「チャーハン論」ですね。まさしく本文中にある「チャーハンの所以はご飯にある」という立場だと思われます。おしむらくは、その根拠が本作と同じなのか、それとも違うのかがわからないことです。少しでもいいので、できれば説明していただきたかったところです。

>砂山やハゲのことを言っているが、根本的にまったく違う。
>クオリアのことも取り上げたかったようだが、これも違う。
 これも同様で、何が「違う」のかが私にはよくわかりませんでした。前者はパラドックスの要点を見落としているとの指摘が以前にありましたので、そのことでしょうか。後者についてはなんというか、こじつけ気味にクオリア要素を入れたことへの批判として解釈させていただきます。

>この作品が最も高い評価を得ていることに驚きを隠せない。
 何を隠そう、私も驚いています(笑)。何の根拠もない私の見立てでは、12月中にさらなる「名作」が生まれると思っているので、お互いそちらに期待しましょう。

 感想していただき、どうもありがとうございました。 

pass
2010年11月29日(月)20時44分 hana  -30点
浅い。

材料と調理法から決まった料理名を扱ったのが間違い。
チャーハンは、飯が一粒でも炒めてあれば「チャーハン」を名乗っていい。
99%が具で、飯がたった一粒しか入っていなくても、それは「チャーハン」である。
また、味付けが何もなされておらず、具が何も入っていなくても、それは「チャーハン」である。

砂山やハゲのことを言っているが、根本的にまったく違う。
クオリアのことも取り上げたかったようだが、これも違う。

この作品が最も高い評価を得ていることに驚きを隠せない。




90

pass
2010年11月28日(日)00時49分 svaahaa I0z7AdLSAc 作者レス
 築波華雄(かをす)さん、感想ありがとうございます。つ、ついに500点に到達しちゃいましたよ……。評点は評価の本質じゃないといい聞かせながらも、どうしても喜んでしまう自分がいます。用心しないと、ですね。

>最初に選んでしまったのがこの小説でした。
 それは不運というか幸運というか……私にとっては間違いなく後者ですが。ともあれ、選んでくださり、ありがとうございました。

>仏教でいうところの「仮和合」やら「名言種子」なんぞが脳裏に浮かぶ内容でした。
 まさかの仏教的解釈。新鮮な感じがします。こんな投稿者名してますが、仏教に特別詳しいというわけではありません。「仮和合」は聞いたこともあり、自分なりのイメージも持っているのですが、後者についてはよくわかりません(少し調べると、「唯識」の概念だそうですね)。こんな話でもいろんな解釈ができるんだなあ、とただただ感心するばかりです。

>それでいて、最後には「満足」という、生きる上で最も重要な(私的に)要素に言及しているところが、非常によかったです。
 あの部分はまあ、私にとっては無理矢理話を終わらせた感が甚だしくあるのですが(汗)。しかし、読者さんが作品から何を読み取るかは私が決められることではありません。よかった、といってもらえただけで、作者としてはうれしいです。

 多くの方の多様な感想をもらえる幸福を噛みしめつつ、どうもありがとうございました。

pass
2010年11月28日(日)00時00分 築波華雄(かをす)  +40点
最初に選んでしまったのがこの小説でした。

大学時代、近くのラーメン屋で、よく仏教哲学などを論じ合ったものですが、その時のことを思い出してしまいました。

チャーハンがチャーハンたる所以。

仏教でいうところの「仮和合」やら「名言種子」なんぞが脳裏に浮かぶ内容でした。
それでいて、最後には「満足」という、生きる上で最も重要な(私的に)要素に言及しているところが、非常によかったです。

40点付けさせていただきました。
ありがとうございました。
104

pass
2010年11月27日(土)23時26分 svaahaa I0z7AdLSAc 作者レス
 〓〓〓さん、感想ありがとうございます。またまた感想がもらえて、とてもうれしく思っています。毎度のことですが、以下、長文注意です。

>また0点つけています.ごめんなさい.
>なんか辛口ですけど,こういうコメントもないとバランスを欠くような気がしたものですから.
 いえいえ。評点は感想者の方に自由につけていただくものです。マイナスじゃなくてほっとしてるぐらいですから(笑)。どうかお気になさらず。辛口でも感想をもらえることの方がはるかに重要で幸せなことですし。それに、ポジティブな評価ばかりでは偏りが出るのも確か。私は気が弱いので、要らぬ世話で「空気を読んで」しまいそうになることもしばしばありますが、〓〓〓さんのように「勇気ある」感想は不可欠です。今後もどうか正直な感想をつけていただければと思います。

>ナシゴレンのコメは中粒種〜
 お詳しいですね。私はそこまで調べませんでした。というのも、意図していたのはやはり「料理の本質とは何か」みたいなことで、題材となる具体的な料理ははっきりいって何でもよかったからです(レスにも書きましたが、元々は「牛丼」で考えていたことですし)。したがって、
>他国の文化を切り捨て
ているのはご指摘の通りで、チャーハンやナシゴレンに対する私の理解は浅いどころではないでしょう。ただ、それでも議論の方向性としては、そういう「料理論」に流れてほしくはなかったのです。私自身は、このような議論において、料理の文化や歴史といった側面が重要な意味をもつとは考えていないので。よって、
>もっと適切なマテリアルがあるのではないか
というのももっともなことだと思います。そういう方向性を読者さんに意識させるような内容にしてしまったのは、やはり私の失敗ですから。本作の議論はほとんど自分の頭で考えたことですので、私の未熟さが原因で議論がブレてしまった点が多々あります。精進あるのみ、ですね。

 まあ、最後のいいわけとして、
>ラーメン屋さんで隣のカップルが興じている会話
として読んでいただければ、というのが本音です(笑)。一応「バカ」を目指して書いたものですので。議論云々より、「こいつらアホやな」って感じで流してもらえれば幸いです。とはいえ、読者さんによってこれほど受け取り方に違いが出るというのは、本当に勉強になる経験です。評価の内容に関係なく、感想をもらえることがどれほど重要か、じわじわと実感している最中です。

 いろいろと参考になるご意見でした。どうもありがとうございました。

pass
2010年11月27日(土)22時30分 〓〓〓 N0mWgMiihI 0点
svaahaa様,こんにちは.また0点つけています.ごめんなさい.
ナシゴレンのコメは中粒種,調味は現地特有の主に魚介を用いた発酵調味料が使われますね.発酵食品は風土と密接に関わり,地域の食文化と不可分な関係にあります.炒飯には炒飯の発祥と伝播と変遷の歴史があるでしょう.中国は広いので難しいです.純粋に命題を切り出して見せるあたりは,svaahaa様の優れた能力だと思います.しかし他国の文化を切り捨てた議論になっては登場人物の人間的魅力が損なわれるように感じます.「本質」とか「同一性」を語るなら,もっと適切なマテリアルがあるのではないかと思いました.なんか辛口ですけど,こういうコメントもないとバランスを欠くような気がしたものですから.ラーメン屋さんで隣のカップルが興じている会話として聞いたなら,微笑ましくて良かったと思います.
84

pass
2010年11月26日(金)21時42分 svaahaa I0z7AdLSAc 作者レス
 サムさん、感想ありがとうございます。またまた高評点がいただけて、もう感覚がマヒしてきてます。
 初心忘るべからず!

>とても面白かったです。いか娘によく出る海老チャーハンを思い出しながら読みました。
 そういっていただけると作者冥利に尽きます。ただ、まさかイカ娘が出てくるとは思いませんでした(笑)。どうでもいいですが、個人的にはミニイカ娘が好きです(え?)。

>彼女は可愛いですが、タカちゃんの苦労が忍びないです。
 まあ、惚れた弱みというやつですよ、多分。なんだかんだいいながら話に付き合うんでしょうから。

 私もあんなレスを書いた身ですので、何かをいえる立場にはありません。いまさら削除するのも何なので、自分の行動の軽率さを示しておくためにあのレスは残しておきます。
 ただ、サムさんにはコメントを修正される前に一言お礼を申し上げます。身勝手ですが、本当にうれしかったです。ありがとう。

 関係のない話までしてしまいましたが(いつものことか?)、どうもありがとうございました。

pass
2010年11月26日(金)20時27分 サム  +40点
とても面白かったです。いか娘によく出る海老チャーハンを思い出しながら読みました。彼女は可愛いですが、タカちゃんの苦労が忍びないです。

しかしコメント欄を見て、残念な気持ちになりました。何でこんなコメントするんだろう、何でこんな中傷コメントに拍手がたくさんついてるんだろう。あらかじめ自分で削除どうこう言うのも卑怯だとおもいます。作者さんからすれば感想を削除する依頼できるわけないと思います。それなのに、それを作者さんがするだろうとでも言うような表現。いち読者としてとても悲しいです。
削除申請ではありませんが、利用規約の違反として報告します。僕がこのように宣言するのは、コメントが削除されたとき、作者さんが削除依頼をしたのだと勘違いされないためです。
svaahaaさん、これをお読みになったみなさん、コメント欄をよごしてすいません。あとでコメントを修正するかもしれません。
98

pass
2010年11月22日(月)20時03分 svaahaa I0z7AdLSAc 作者レス
 赤釘春流さん、感想ありがとうございます。ついに400点越えです! 小説の評価は評点だけで決まるものではもちろんありませんが、やっぱりうれしいものですね。

>面白かったです! 
>読みやすく、ギャグのセンスもあるなと感じました^^
 そういってもらえるだけで本当にうれしいです。読者さんからの感想は作者の元気の源です。

 簡単なレスですが、どうもありがとうございました。

pass
2010年11月22日(月)16時18分 赤釘春流 47a0pe1PDY +30点
 面白かったです! 
 読みやすく、ギャグのセンスもあるなと感じました^^

94

pass
2010年11月22日(月)06時56分 svaahaa I0z7AdLSAc 作者レス
 Ragingさん、感想ありがとうございます。こんなにたくさんの方に読んでいただけて自分は幸せものだと感じています。

>そのものをそのものだと決定づける性質とは何か。
>このテーマは、哲学が好きな人にとってはありきたりかな、と思いました。
>でも、哲学初心者(?)には魅力的な問いかけではないでしょうか。
 テーマを何にするかというのは難しいところですね。Ragingさんのように哲学に親しんでいると思われる方には面白みのない話だったかもしれません(ただ、同一性や本質の問題が重要でないかといわれると、決してそんなことはないと思いますよ)。ただ、私が本作の前に投稿した二作があまりに自分の哲学を語りすぎたものだったため、本作はこういうバカな話にあいなりました(私もアマチュアには違いありませんしね)。この企画が結局、読者として誰を想定しているのか、想定すべきなのかは皆さん悩んでおられるのではないでしょうか。

>できれば、麻衣花かタカちゃんには疑問に対する回答までたどり着いてほしかったです。(答えのない疑問だったとしても)
 確かに、一応の回答は示しておくべきだったのかもしれません。あそこで終わった最大の理由は枚数を少なくするためです。目的が親しみやすさにあったため、あまり長くするわけにもいかなったのです。「この長さで丁度いい」という感想の方もおられて、枚数をどうするかというのは悩ましい問題ですね。ただ、いろいろな感想が聞けて、大変参考になっています。今後も悩みながら書いていきたいと思います。

 改めまして、どうもありがとうございました。

pass
2010年11月21日(日)23時13分 Raging  +20点
面白かったです。

そのものをそのものだと決定づける性質とは何か。
このテーマは、哲学が好きな人にとってはありきたりかな、と思いました。
でも、哲学初心者(?)には魅力的な問いかけではないでしょうか。


できれば、麻衣花かタカちゃんには疑問に対する回答までたどり着いてほしかったです。(答えのない疑問だったとしても)
88

pass
2010年11月21日(日)15時32分 svaahaa I0z7AdLSAc 作者レス
 牛髑髏タウンさん、感想ありがとうございます。そろそろ感想もらえないかななんて思っていたところなので、喜ばしいかぎりです。

<ただ、チャーハンの粒に関してはいいのですが、〜
 確かに数は一つずつ増やしていかなければパラドックスとして理解されませんよね。ハゲの下りは確かに説明としてはチャーハンの粒と同じで、役割がそれだけなら不要です。ならなんで付け加えたかというと、単純に思いつきのネタだったからです(汗)。こういうことが読んでいて気になる方がいるという事実を私も見落としていました。細やかな指摘、ありがとうございます。

>結局チャーハンとナシゴレンの違いは何? という疑問が残ってしまいました。
 ぶっちゃけると、その辺スルーしてます(爆)。多分、「チャーハンとナシゴレンは同じ焼き飯料理だが、使っている具や調味料が異なるため、違う料理に分類される」というのが常識的な解答で、作中でもあの部分はこういう意図で書いています。ただ、この答えにはまだ議論の余地もあると思うので、有志の読者さんに考察をお任せしたいところですね(要は丸投げ オイ)。

>店主の反応があって一悶着
 なるほど。そのアイディアいただきました。ただ、書いていたときには「味がしない≠マズい」と勝手に考えていたので、店主は怒らないだろうと思い込んでいたんですね。それに、店主はラストまで登場しない方がいいかなという判断もありました。ともあれ、今後はもっと視野を広く考えていきたいと思います。

>個人的には最後の麻衣花のチャーハンへの反応がポイント高かったです。
 多分ものすごくいい顔をしていたんでしょうね。そういっていただけてうれしいです。

>あと、二組の山田の話が気になりすぎます。
 じゃあスピンオフとして、山田が保健教諭との恋愛に思い悩む話を――書けるわけないじゃないですか。皆さんのご想像次第ということで勘弁してください。

 ともあれ、ためになる感想、どうもありがとうございました。

pass
2010年11月21日(日)11時37分 牛髑髏タウン DN9w0wBvqc +20点
読ませていただきました。

綺麗にまとまっていて良かったです。

よく知られた数学上のパラドックス(ハゲの……)を応用したところがうまいです。
ただ、チャーハンの粒に関してはいいのですが、ハゲのほうで「10本も100本も同じことなら……」と言ってしまうとパラドックスの要である「n本でハゲならn+1本でもハゲ」がボヤけてしまう気がしました。
そうやって一気に数を増やさないことがこのパラドックスのミソだと思います。チャーハンだけでわかるのでハゲの部分はなくてもいい気もしました。(すいません、細かいことにこだわりすぎですね)

焼き飯料理のくだりは、(私はナシゴレンを知らないので)読んでいて結局チャーハンとナシゴレンの違いは何? という疑問が残ってしまいました。麻衣花がその疑問で出発しているなら、そこに答えがあったほうがいいと思います。

「チャーハンの味がしないチャーハンは……」
という麻衣花のセリフは、店主が聞くとイヤミにも聞こえて面白いので、店主の反応があって一悶着というのも面白いかなと思いました。食い逃げ云々よりもそっちかなと。

個人的には最後の麻衣花のチャーハンへの反応がポイント高かったです。

あと、二組の山田の話が気になりすぎます。

102

pass
2010年11月18日(木)07時55分 svaahaa I0z7AdLSAc 作者レス
 ジューダスさん、感想ありがとうございます。以下、少し私見が書いてありますが、不快に感じられたら読み飛ばしてください。

>概してつまらなかったです。哲学的考察も日常と通じるものにしたかったのでしょうが麻衣花が哲学的な疑問をはき出す機械かのような不自然な人物に感じられました。
 それは残念です。麻衣花にリアリティがあるかというと、確かに薄いかもしれません。キャラの作り込みも甘いですしね。ただ、哲学的考察は日常に通じているのではなく、すべからく日常からはじまるものですので、この部分は変えようがないです(汗)。あしからず。

>作品世界が歪むような比喩なども読んでいて興ざめです。
 適切な比喩を書くことって難しいですね。ここは一応ネタとして書いたのですが、私のマンガチックなイメージがいつも通用するわけではないということですね。勉強になります。

 さて、ここからちょっと長いです。余談に対する返答なので、私も余談になるのはご容赦を。

>余談ですが高得点作品の感想欄に同じ名前ばかり見かけるのは仕様でしょうか。
>読者としては企画の盛り上がりを見たいのであって一部作者間の盛り上がりを見たいわけではありません。
 この指摘を見たとき、「一理あるな」と思いました。ジューダスさんはおそらく、この企画における「作者」と「読者」の境界が曖昧だと考えているのでしょう。参加者は、一方で作品を投稿する作者として振る舞いながら、他方では他作品を批評する読者として振る舞う。評点というものにあくまでこだわるのであれば、システム上、IDを変えて自分の作品に高い評点をつける、なんてことも容易です(ここはなんというか、参加者全体の「良心」に頼っているともいえるでしょう)。この企画は一応「競作イベント」と銘打ってありますが、ジューダスさんはこれを「コンテスト」にすべきだとの意見をお持ちのように思えます(ちゃんとした審査員をもうけ、投稿者が作品の評点にタッチできないようにすべきだと)。個人的にはこのイベントが好評で、今後も継続して開催されたり、規模が大きくなっりして本格的なコンテストになれば、それは願ったり叶ったりで大歓迎だったりします。もしそうお考えなのであれば、是非企画運営の方々にその旨提案・陳情してください。私は一参加者にすぎず、何の権限もありませんので、文句や要望をいわれてもどうしようもないです(笑)。
 しかし、いまこのときにおける企画の趣旨が「コンテスト」かというと、私はそうは思いません。なぜなら、この企画における作品の投稿システムが、ライトノベル作法研究所(以下「ラ研」)の「鍛錬投稿室」と同様だからです。感想テンプレートを見ればすぐにわかると思いますが、そこには「感想が欲しけりゃお前も感想書けよ」という趣旨のことが書かれています。ご存知とは思いますが、ラ研の鍛錬投稿室は作家デビューを目指す人々が互いにその技量を磨くため、自他の作品を批評・考察・改善するための場所です。ここでは作者と読者の間に明確な違いはありません。そして、このシステムを受け継いだ今回の企画においても、それと同様のことが起こっているのはむしろ当然といえるでしょう。それが企画運営の方々が意図したものだったかどうかは私にはわかりません(問い合わせはそちらの方へ)。しかし、最初からコンテストを企図していたかというと、それも違うと思います。企画のページに「出版業界も注目している」といったことも書かれていますが、まだまだ様子見の段階でしょう。こういう同人的な草の根運動が十分な市場価値の可能性を秘めていると判断したときには、その手の営利団体によってこの種のイベントが「コンテスト」として開催されるかもしれません。ただ、この企画の目的はあくまで「非営利」の「競作イベント」にあると思います。
 さて、その上で高得点作品に同じ名前が連なっているのはどういうことかと考えると、これは企画全体の盛り上がりに関係していると思います。投稿した作者が自分の作品に感想をもらうため、他作品に感想を書くことは自然に行われていますし、感想テンプレはそれを推奨していると受け取れます。そこで問題になるのは、自分は作品を投稿していないが、作品の感想は書くという、積極的な「純粋な読者」がどれほどいるのか、ということだと思います。何の根拠もありませんが、私にはその「純粋な読者」の数が、残念ながら少ないのではと感じています。こういう人は大半が、作品を読んではいても「拍手ボタン」をクリックするだけか、何のリアクションも返さないという反応をしていて、あまり積極的ではないのではないかと勝手に推察しています。もし少しでもコンテストとして成立させたいのであれば、読む専門のこういった人々に作者としての参加者がその必要性を感じないほど、積極的に感想をしてもらうしかないと思います。そして現状、私はそうはなっていないと思うので、複数の作品に投稿者の名前が見られても、それは仕方のないことですし、むしろ熱心な読者としての活動として尊敬されるべきものだと思います。
 ジューダスさんもご承知でしょうが、重要なことだと思うのであえていっておきます。ラ研の鍛錬投稿室のシステムを採用していることもあって、作者でもある投稿者の感想が多くなりがちですが、そうはいっても、それも一つのれっきとした感想です。中には甘い批評や的外れな批評(私のなんかその典型ですが)もありますが、彼らは真摯な態度で感想を書いています。同じ物書きとして仲間意識が芽生えるのは、交流を可能とするシステムからしても仕方のないことだとは思いますが、鍛錬投稿室のモットーを受け継いでいる以上、それらの批評は基本的に真剣なものです。身内びいきのようにとられることは、彼らも不快に思うでしょう。その辺りは読者の方にも考慮してもらいたいです。もしそれでも気に入らないというのなら、やはり読者の方に積極的に感想を書いてもらうしかありません。もちろん、それは大歓迎ですので。

 長々と書きましたが、いいたいことはこれだけです。「企画運営に関するクレームは、私という一参加者にではなく、企画運営に直接いってください」。私にクレームをいっても、改善される見込みは皆無ですので(笑)。同様の意見をお持ちの方もそのようにお願いします。

 ジューダスさんの行動は判断が難しいものでしたが、結局はこういうレスをすることになりました。いろいろ考えさせられました。貴重なご意見、どうもありがとうございました。

pass
2010年11月17日(水)19時02分 svaahaa I0z7AdLSAc 作者レス
 ポトフさん、感想ありがとうございます。感想人数が記念すべき二桁目に! そしてやまない高評点の嵐。本当にうれしい限りなんですが、最近は悪いところ・改善すべきところなんかも教えてほしかったり。贅沢ですか、すいません。

>これがこの企画で初めて読んだ小説なので、他のと比べることは出来ませんがとても面白かったです。
 ポトフさんにとっての「初めて」になれてよかったです……いや、変な意味じゃなくて。是非他の方の作品も読んでいただきたいです。そのときには一言でもいいので、できれば感想を書いてあげてください。作者の皆さんは高い評点よりも感想がもらえることを望んでいるはずですので(私もそうです)。どうぞよろしくお願いします。

>長さもちょうど良かったです。
>この押し問答はどこまで続くだ?と思ったところでちょうど「もう、やめにしねえか?」が来て吹いてしまいましたw
 多分、30枚程度が枚数的な分水嶺になっていると思います。それより短ければよほどのことがないかぎり読者さんも飽きずに読んでくれる。しかし、それより長い物を読んでもらうためには、読者さんを物語に引き込めるだけの「魅力」がなければならない。私も後者でがんばりたいと思います。

 幸運と幸福に酔いしれないよう、今後も気をつけたいと思います。どうもありがとうございました。

pass
2010年11月17日(水)18時26分 ポトフ  +40点
これがこの企画で初めて読んだ小説なので、他のと比べることは出来ませんがとても面白かったです。

長さもちょうど良かったです。
この押し問答はどこまで続くだ?と思ったところでちょうど「もう、やめにしねえか?」が来て吹いてしまいましたw
106

pass
2010年11月17日(水)00時32分 svaahaa I0z7AdLSAc 作者レス
 クロードニュウスキーさん、感想ありがとうございます。私もチャーハン食べたい……。「そろそろマイナス点が来るんじゃないか」なんて、まったく根拠のない予想を立てていたところにまたまた高評点をいただけて、うれしい悲鳴です。まあ、評点の内容より感想をもらえることの方を喜んでいるんですがね。

>この感じ大好きです。こういうのが読みたかったんだ私は。とか思いました。
「大好き」だなんて不用意にいっちゃダメですよ。最近、ただでさえ調子にのりっぱなしなんですから……すいません、素直にうれしいです。こういう作品の場合は、今後も親しみやすさに気をつけて書いていきたいと思います。

 誤字報告感謝です。修正しときます。ひげづらのおっちゃんが「チャーチュー」なんていってもかわいくないですよね。いや、ただの誤字なんですけど。

>この素晴らしい作品を読んで、私は今まで真面目に生きすぎたなぁ、と実感するとともに、もっとバカを目指さないといけないなと思いました。
 真面目に生きるのは大変なことだと思います。哲学も真面目になりすぎてほとんと狂気みたいになってしまうようなものですからね。深く考えすぎずに、バカになっていきましょう。

 高評点ラッシュは死亡フラグじゃないよなぁ――などとうわ言をいいつつ、どうもありがとうございました。

pass
2010年11月16日(火)23時23分 クロードニュウスキー  +40点
どうも、今日チャーハン食べたので読みました。

この感じ大好きです。こういうのが読みたかったんだ私は。とか思いました。そして親しみにくい私が言うのもあれですけど、親しみやすさが一番重要なんじゃないかとかねてから思ってました。

>「へい、塩ラーメンチャーチュー大盛りと……チャーハン大盛りね、お嬢ちゃん」
ここチャーチューになってますけど、わざとだったらすみません。

この素晴らしい作品を読んで、私は今まで真面目に生きすぎたなぁ、と実感するとともに、もっとバカを目指さないといけないなと思いました。(あ、決して暴言の類ではないです。好意しかありませんので)

とても面白かったです。ではっ
97

pass
2010年11月16日(火)09時10分 svaahaa I0z7AdLSAc 作者レス
 まちーさん、感想ありがとうございます。要素別のわかりやすい指摘、痛み入ります。麻衣花は普段、「考えずに感じる」派なんでしょうけど、たまに考え込んでしまう――ということで。

>文章は読みやすかったですし、言葉遊びのセンスもラノベにぴったり。
 私は基本、こういう文章しか書けない人間です。読みやすさは別にしても、ラノベ以外書けないやつって……。

>ストーリーはラーメン屋の一コマを切り取って、ひたすらチャーハンへの愛から妄想的な議論へとどんどんふくらみ面白かったです。
 哲学には妄想が大事だと思ってます。妄想力のある人は質のよい思考実験も考えることができるんじゃないかと思うので。

>哲学的要素は、かたくるしくないテーマで「問を立て、考える」ところが哲学していて面白かったです。
 そういっていただけるとうれしいです。哲学として一番伝えなければならないのは、やはりその部分だと私も思いますから。

>萌え的要素は、麻衣花がお馬鹿だけど愛らしくてよかったです。
 愛すべきアホ、麻衣花に敬礼!

>個人的にはこのノリで場面展開も含めた長めの物語を読んでみたいな、と思いました。
 そんなこといわれたら書きたくなってくるじゃないですか……。でもおそらく書けないです、能力的に。短くするために背景的なものは一切はぶいているわけですが、それによって私自身もぼんやりとしたイメージしか持ち合わせていないんですよ。そこをつめていこうとすると、多分別の意味でつまります。建前上この作品も小説なので、物語性が重要なのはわかっているんですが、「哲学する」ってことを伝えようとするなら、この形式が一番楽なんです。むろん、私が書く上で。なのでご容赦いただければ幸いです。

 実は同じキャラでもう一つ書いているんですが……うん、完全に二番煎じに成り下がっている。こっちの方は自己満足の意味合いが強いからなぁ。

 雑談はともかく、どうもありがとうございました。

pass
2010年11月16日(火)08時52分 svaahaa I0z7AdLSAc 作者レス
 金椎響さん、長文での感想ありがとうございます。本来は感想スペースの節約などに気を配るべきなんでしょうけど、私は感想をしてくださった一人一人にレスをつけたいなぁと思っているので、あしからず……私がおしゃべりなだけですか、そうですか。というわけで、金椎響さんにも仕返しとばかりに長いレスを。
 あ、ちなみに目をつけられて大変喜んでいますので、ご心配なく。

 私は11月からこの企画に参加していますが、感想は気まぐれでしかないです。普通の読者なもんで。感想にも基準を設けている金椎響さんは立派だなぁと思いました。しかも、流儀を軽くぶちこわすほどの作品だといっていただけて本当にうれしい。これが「メジャー」なのかはいまだにわかりませんが。親しみやすくなるようには書いたつもりなんですけどね。

 いやその……砂山とハゲの話は思いつきではさんだだけというか、アイディアというほどのものじゃないというか。投稿日時などを見てもらうと、この作品が全編思いつきで書かれたことの証拠になると思うんですが……いえ、こんなこといったらまた失礼になりますよね。うん、やっぱりこの作品は恩寵だったのだ! 運のよさが多分にあると思いますが、いまはその幸運を素直に喜ぶことにします。
 それはともかく、なんというかお褒めのことばばっかりで恐縮しっぱなしです。一番うれしかったのは(失礼ですが)「悔しい」といっていただけたことです。こういうことで人様から嫉妬してもらえるなんて幸福以外の何ものでもない。落ち込んだときにはこのことを思い出してもいいですかね?

 この話はもともと昔自分でなんとなく考えたことがあった話でして。そのときは「牛丼から牛肉を抜いても、それは牛丼なのか?」でしたけど。これってソシュールが考えてたことなんですか? 浅学なもので知らずに援用していたようです。というか、感想よりも「哲学の可否」について教えてほしい私は異端ですか。だれかっ、金椎響さんに余白を、余白を持てぃっ! ……取り乱しました。すいません。正直言うと、さっきから取り乱しっぱなしです。

 R.マリモフさんへのレスでも書きましたけど、クオリアの部分は無理矢理話を終わらせるために入れただけで、話の流れとしてはやっぱりおかしいかなーとか思っていたり。丁寧に扱っているだなんてウソですよ、ええ。個人的にはクオリアが個人の間で違う可能性について考えるよりも、なぜ違うという風に考えられるのかの方が問題だと思っていますし(本の受け売りですけどね。でも、そう思います)。まあでも、ここは私がとやかくいうところじゃありませんか。

 頼むから短所ないとかいわんといてーっ! どこ直したらええんかわからんようになるやんかぁ! そっちの方がむしろ困るねんてうち! 突っ込みどころとかいいたいこととか気にせずゆってくれた方が助かるねんけどー!?
 ……はい、つまり、そういう心境だということです。

 ご指摘いただいた部分を確認&修正しました。誤字報告感謝です。なんだよ、「保険教諭」って。保険ビジネスについて教えてくれる人がどの学校にも最低一人はいることになっちゃうよ。

 金椎響さんの40点は私のつける50点よりもはるかに貴重です。その50点はまだ見ぬ優勝候補か、埋もれた名作のためにとっておいてください。そのときには「まだ50点つけたことないんですよ」っていってあげると、その作者さんがすごく喜ぶと思います。というか、40点って普通に高評点ですからね? 私も喜んでいるんですからね?
> 他の誰かには負けたって構わないし、はなからわたしは点数で勝負なんてしていない。けれども、わたしが認めたあなたにだけは、せめて上辺だけでもいいから勝ちたかった。
 なんですかこの感動セリフは。泣いていいですか、私。金椎響さんの胸に飛び込んでいいですか。男ですけど。いや、ふざけてないと本気で調子にのりそうなので。ん、もうのってるか。キャッホーイ!

 前二作も読んでいただけてうれしいです。お時間があってかつ気が向いたらまた感想をいただければ幸いです。あっちは完全に「マイナー」なので。こっちとは反対にこき下ろしてくださるといいなぁ。小説についても、哲学についても。是非お気軽にお詰りくださいませ。

 さて、「ベタ褒め」されて有頂天なままですが、改めてお礼を申し上げます。お忙しい中睡眠時間まで削っていただいて感想を書いてもらえたこと、本当にありがたいと思っています。

 いろいろどうでもいいことばかり書きましたが、どうもありがとうございました!

pass
2010年11月16日(火)07時27分 svaahaa I0z7AdLSAc 作者レス
 朝見たら王冠ついててびっくり。こんなにたくさんの方から感想をいただけるとは、投稿したときに誰が予測できただろうか。皆さん本当にありがとうございます!! 以下、munashikiさんに対するレス。

 munashikiさん、感想ありがとうございます。最近高評点ばかりで、もうわけがわかりません。

>とても楽しく読めました!
 もうここまでくるとこういってもらえるのもこわいです(笑)。ありがとうございます。涙がチョチョ切れです。

>「哲学する題材」が麻衣花ちゃんが天然っぽくていいと思います。
 疑いようもなく麻衣花は天然のアホですよ? でもそういう人の方が哲学的センスってやつを持ってたりするんだよなぁ、とか思ったり。笑いのセンス持ってる人ってそういう意味でもうらやましかったりします。

>なんていうか、題材が親しみやすくて哲学系にありがちなくどさが無いのでとても読みやすかったです。
 読まなくて結構ですので、一度私の前二作をのぞいてみてください。非常に「めんどくさい」ですから(笑)。自分としては同じテンションで書いてるんですけどねぇ。麻衣花のおかげですか、そうですか。感謝感謝。

 改めて、感想を書いてくださって本当にありがとうございました。

pass
2010年11月16日(火)05時39分 まちー RCPb5pz4Tw +30点
「考えるな、感じろー!」と麻衣花に言いたくなったまちーです。どもども。
作品を読ませていただきました。こういう哲学もありですね、笑えました。

文章は読みやすかったですし、言葉遊びのセンスもラノベにぴったり。

ストーリーはラーメン屋の一コマを切り取って、ひたすらチャーハンへの愛から妄想的な議論へとどんどんふくらみ面白かったです。

哲学的要素は、かたくるしくないテーマで「問を立て、考える」ところが哲学していて面白かったです。

萌え的要素は、麻衣花がお馬鹿だけど愛らしくてよかったです。

個人的にはこのノリで場面展開も含めた長めの物語を読んでみたいな、と思いました。
ではでは。
94

pass
2010年11月16日(火)01時54分 金椎響 8tiPoznsKE +40点
 どうも、svaahaaさん。こんにちは、金椎響と申します。どうぞ、よろしくお願いします。
 恐らく、わたしの言葉が長いのはすでにご承知のことかと思いますので、あしからず。
「変な奴に目をつけられたな」などと思って、大目に見て頂ければ幸いです。

 わたしがこの企画を知ったのは、九月の二十八日だったと思います。
 それから今まで一読者として、そして一投稿者としてわたしなりにこの企画に関わってきたつもりです。
 しかし、わたしは今までこの企画でメジャーな作品、あるいはメジャーになりそうな作品に対しては、あまり深く関与してきませんでした。
 それは、わたしの役割というのは、すでにスポットライトの当たっている作品を見るよりは、不遇にも影においやられている作品を照らすべきだ、と分相応にも思っていたからです。
 が、svaahaaさんのこの作品は、今までのわたしの流儀を軽くぶち壊してしまうほどに、良い作品でした。

 何より悔しいのは、砂山のパラドックスやはげ頭のパラドックスを使われたこと。それだけなら「まあ、そういうこともあるさ」で済みますが、そのアイディアがわたしが考えていたよりもはるか頭上を行くものだったことが、激しくわたしを打ちのめしました。
 この企画には多くの素晴らしい投稿者の方がいらっしゃいますが、それでも信じ難い気分と嫉妬、そして単純な「ああ、凄いなコレ」という感動を覚えずにはいられませんでした。よもやわたし自身が「この作品は凄い!」と心から思える作品と出会えるとは思いませんでした。
 いや、ソリテス・パラドックスだけではなく、他にもわたしが言いたくても言えなかったこと、上手く表現できずにもがき苦しんでいたことを、29枚という枚数に圧縮して送り出し、しかもその主張を劣化することなく読者に届けるとか、涙目になりつつもこれは評価せねばなりません。

 しかも、この作品はソシュールだとか既存の哲学者の名を語らず、極めて日常的なところから論じています。そこで語られている実際の哲学の可否はさておき(書きたいことは多いけども、やめておきます。なんせ余白が足りない)、その着眼点と独自の考察に関しては評価されなくてはならないでしょう。
 何より、哲学の「て」の字を知らなくたって、普通に面白い。
 読み物としてすでに完結している。
 わたしは思わず唸ってしまいました。こういう作品こそ、この企画に相応しいと思います。こればっかりは、お世辞でも何でもなく、本心の偽らざる言葉です。

 麻衣花ちゃんというキャラクター作りも丁寧で、わたしとしては親近感を覚えました。
 借りたハンカチで鼻かむとか強いな。でも、そこもまた可愛い。そして笑えました、不覚にも。
 あと科学者とか、この作品はいちいち面白い。本当に読み物として洗練されています。

 また、わたし達が普段かなり乱暴な議論をしているクオリアについて、丁寧に扱っています。わたしはそこも評価したい。
 というのも、わたし達は何気なく感じているクオリアを「まあ、わからないけれど、きっとみんなもこう感じてるんだろ」と思っていられるから平気な顔をして生活できる訳です。もし、わたし一人だけが、皆とは違うクオリアを感じていたとしたら……。
 わたし達は時として、クオリアをかなり限定的に、そして抽象的に扱っていて、その差異から生じる恐怖に対して無自覚・無頓着ですが、そういう意味でsvaahaaさんは素晴らしかったと思います。

 で、普段でしたら、「ただ、……」などと言って、色々と短所を御指摘するところなのですが……。
 うん、どうしたものか。欠点らしいものが、わたしには見出せない。
 普段は未熟千万ながら、言いたいことだけはきっちり言うタイプなのですが、今回ばかりはどうしても思い浮かばない。
 確かに、突っ込みどころはあるし、それ故言いたいことはある。だけれども、ここで重要なのはそれがはたしてこの作品の減点要素になるか、ということである。否、断じて否。だから、わたしはここでは語らない。

 あと、誤字の恐れのある個所を指摘したいと思います。
>そういやぁ、二組の山田が保険教諭(三八歳バツ三)に告られて真剣に悩んでるって噂、あれマジか?
「保険」ではなく「保健」かと思われますので、ご確認頂ければ幸いです。

 で、+40点を差し上げたいと思います。
「え!? こんだけベタ褒めで40点って。50点じゃないの?」と思わないでください。というのも、この企画の中で40点を与える作品は、多分この作品が初めてだと思います。どんなに褒めても点数は結構厳しくつけるわたしが、よもや40点を差し上げちゃうとか、わたし自身が一番信じられません。
 ですが、嬉しく思います。
 私ごとですが、この感想を投稿する前までは、わたしの作品の方が十点の差ですが上回っておりましたが、奇しくもわたしが投じるこの40点で逆転を許すことになります。
 しかし、不思議と悔しいですね(笑) 普段でしたら、あるいは他の投稿者であれば、上辺の数字なんて気にも留めないというのに。
 他の誰かには負けたって構わないし、はなからわたしは点数で勝負なんてしていない。けれども、わたしが認めたあなたにだけは、せめて上辺だけでもいいから勝ちたかった。
 
 これからも、この企画には多くの作品が投稿されることでしょう。しかし、この作品に匹敵する作品はそうそう出てこないんじゃないかと思います。
 最後に、svaahaaさんには感謝しております。この作品に出会えたこと、この作品を通してsvaahaaさんと交流できたこと。それだけでなく、わたしはこの作品から多くの感情を喚起させたことは、わたしにとって衝撃的でした。

 ああ、忙しい合間にちょっとだけ、せめて一言だけでもと思い感想を記し出したら、長々と書き下し、しかも、もう夜もすっかりふけてしまいました。
 ちなみに、svaahaaさんの作品は全て目を通しました。当分の間、感想を記すことができないやもしれませんが、その辺はどうか寛大な心でご容赦の程を。

 最後に、svaahaaさん。
 素敵な作品を世に送り出して頂いたことに、感謝しております。本当に、ありがとう。
 
93

pass
2010年11月16日(火)00時36分 munashiki  +40点
とても楽しく読めました!
「哲学する題材」が麻衣花ちゃんが天然っぽくていいと思います。
なんていうか、題材が親しみやすくて哲学系にありがちなくどさが無いのでとても読みやすかったです。
81

pass
2010年11月15日(月)22時06分 svaahaa I0z7AdLSAc 作者レス
 維川千四号さん、感想本当にありがとうございます。高評点が続いてうれしいやらこわいやら……。でも何よりも感想をもらえてうれしいです。明日へのはげみとさせていただきます。
 すいません、紅茶をこぼさせてしまって。粗茶ですが っ且。でもあのネタはなんというか、本当にふと頭に降りてきたものでして。多分、悪いのはあのネタを私に授けた笑いの神です。来年の初詣でさい銭をケチって復讐することをおすすめします(私は初詣とかいかない人間ですけどね)。

>全編を通して読みやすく、面白・楽しかったです。
 そのことばだけで昇天できそうです。なんでこんな作品が書けたのか、いまでは私にもわからなくなってしまいました。神よ、カムバックプリーズ。

>また、哲学面もとても親しみやすく、無学な私にはありがたかったです。
 親しみやすくなっていた、と思っていいのでしょうか? いや、前二作が親しみにくすぎただけなんですが。ともあれ、そういっていただけてほっとしました。今後も気をつけたいと思います。

>その昔、『カプレーゼのトマト抜き』を注文されたことを思い出しました。
 「カプレーゼとはなんぞ?」と思って調べると、意味がわかりました。稀有な経験をお持ちのようで。その人にとって、トマトはカプレーゼにおける本質的な要素ではなかった、ということなのですかね? ならチーズ頼めよ、って感じですが。

 なにはともあれ、感想してくださって本当にありがとうございました。

pass
2010年11月15日(月)20時47分 維川千四号 hEuaFaM4H2 +40点
 どうも、維川千四号です。
 拝読させて頂きました。
 その上で、謝罪を求めます。

『なぜその科学者が変になれなれしいのかは置いておこう。』

 のくだりで吹いた私の紅茶を返して下さい。(笑

 全編を通して読みやすく、面白・楽しかったです。
 また、哲学面もとても親しみやすく、無学な私にはありがたかったです。
 その昔、『カプレーゼのトマト抜き』を注文されたことを思い出しました。
 ではでは。
93

pass
2010年11月14日(日)23時40分 svaahaa I0z7AdLSAc 作者レス
 R.マリモフさん、感想ありがとうございます。思いがけず最高評点などをいただいてしまって恐縮なのですが……その意味を熟考しつつ、次へのはげみとさせていただきます。とりあえず、腹筋が崩壊されたようでなによりです(非道)。

>ただ、「もう、やめにしねえか?」と言った展開が急すぎるかな? と思います。まあ、じゃあどうやってこの話終わらせんだよ。てことになりますが。
 バレバレでしたか……ご指摘の通りです。どうやって終わらせたらいいのかわかりませんでした(オイ)。あのまま続けてもダレるだけだと思ったので、無理矢理切った次第です。その前の流れもおかしかったのかもしれません。反省点として今後に生かしたいと思います。

>逆にチャーハンの味がするものはチャーハンなのか? とも考えることができますな。
 そうですね。その方向での議論もしてもよかったのですが、上述の事情があったのでカットしました。後は読者さんの考察にまかせたいと思います。

 評点の重さにおののきつつ、感想してくださり本当にありがとうございました。

pass
2010年11月14日(日)23時24分 svaahaa I0z7AdLSAc 作者レス
 ルトさん、毎度感想ありがとうございます。いまのところ全作感想をいただいていて、企画中最大のはげみになっています。どうでもいいんですが、私もいまのところルトさんの作品に感想全部書いてるんですよね……しかも一番に。
 ……あの、なんかその、すいません。

>で、二組の山田は?
 ただの思いつきのネタでしたので、正直考えておりません(爆)。読者さんのご想像にお任せします。

>チャーハンへの溢れんばかりの愛がほとばしる麻衣花さんアホかわいい。
 いいアホに育ってくれて私もうれしいかぎりです。

>難しく考えるのも面白いですが、シンプルにストレートに感じるのも大切。そりゃそうですよね。
 なんとなく自戒のことばに聞こえます。気をつけなければ……。

>議題が身近でイメージしやすく、楽しめました。ありがとうございます。
 そういっていただけると幸いです。前作ではその真反対をいってましたしね。少しでも改善されてることを願います。

 改めまして、素敵な感想をどうもありがとうございました。

pass
2010年11月14日(日)23時06分 R.マリモフ  +50点
 どうも、腹筋が崩壊したR.マリモフです。

 正直に言わせてください。題名と1.3行目のシンクロ(?)がお.も.し.ろ.す.ぎ.る! これだけでご飯が食べられるよ! +点だよ!
 
 ただ、「もう、やめにしねえか?」と言った展開が急すぎるかな? と思います。まあ、じゃあどうやってこの話終わらせんだよ。てことになりますが。

 ちなみに
>「三粒抜いても四粒抜いても、それはチャーハンのままなんだよね? なら、ご飯を全部抜いたって、それはチャーハンということになるんじゃないかな?(以下略)
 具の質量以上の米があるならチャーハンとして成り立つ。マリモフはそう思う。
>「チャーハンの味がしないチャーハンは、チャーハンなのかな?」
 逆にチャーハンの味がするものはチャーハンなのか? とも考えることができますな。

 箇条書き、ぽくてすみませんがこれにて。
87

pass
2010年11月14日(日)23時02分 ルト  +30点
 で、二組の山田は?

 チャーハンへの溢れんばかりの愛がほとばしる麻衣花さんアホかわいい。
 難しく考えるのも面白いですが、シンプルにストレートに感じるのも大切。そりゃそうですよね。
 議題が身近でイメージしやすく、楽しめました。ありがとうございます。
89

pass
2010年11月14日(日)21時29分 svaahaa I0z7AdLSAc 作者レス
 開蔵さん、またまた感想ありがとうございます。投稿作品中、現時点最高評点をいただいてテンションあがってます(笑)。丸の中には何が入るのかものすごく気になりますが、ともあれ「タカちゃん」さんによろしくお伝えください。

>アホw愛すべきアホだw馴れ馴れしい科学者といい禿げといいw
 ええ、アホです。なんでこうなったのか、作者自身わかりません。ただ書いてて自分でもにやついたぐらいだったので、それが独りよがりではなかった(と思われる)ことが単純にうれしいです。

>麻衣花萌えすなぁ。萌え萌えな描写も私好みの範囲におさまっていて、
>わざとらしい萌え味が一切しませんでした。
 いや、冷静になって見返してみるとめちゃくちゃわざとらしくないですかね……? 最初は単なるアホの子のはずだったんですが。まあ、この辺りは読者さんの感性にゆだねるしかないですね。

>スコラ哲学の入門書などを読み、中世(アウグスー!)にいま興味があるのですが、
>類概念がどんぴシャでそれもテンションを上げてくれました。
 スコラ哲学……すいません、まったく意図していませんでした。どこかで聞いていた可能性はもちろんありますが。まあ、私程度が思いつくことは中世の哲学者がとっくに思いついてて当然ですよね。それが感想に結びついたことは純然たる運です。それはいいことなのか、悪いことなのか……。

 開蔵さんの感想を見て、次は「神」について書いたりしようかなあとか思ったり。寝言はともかく、感想してくださって本当にありがとうございました。

pass
2010年11月14日(日)20時35分 開蔵  +40点
私の友達のタカちゃんも哲学やってるのでヤツのことを想いながら読みました///ヤツはいつか○ す的な想い!

>そのときわたしは、チャーハンについて何も知らなかったんだって、気づいちゃったんだ。悲しかったし、涙も出た。
アホw愛すべきアホだw馴れ馴れしい科学者といい禿げといいw
麻衣花萌えすなぁ。萌え萌えな描写も私好みの範囲におさまっていて、
わざとらしい萌え味が一切しませんでした。

スコラ哲学の入門書などを読み、中世(アウグスー!)にいま興味があるのですが、
類概念がどんぴシャでそれもテンションを上げてくれました。
92

pass
2010年11月14日(日)20時06分 svaahaa I0z7AdLSAc 作者レス
 totoさん、感想をくださり本当にありがとうございます! 「面白かった」といわれることは作者として無上の喜びです。

 気づいた方もおられると思いますが、「ご飯を一粒〜」のくだりには元ネタがありまして。「砂山のパラドックス」とか「ハゲのパラドックス」と呼ばれています(後者なんかそのままですね)。似たような話だと「テセウスの船」とかもあります(ちなみに全部Wikipedia教授に教えてもらいましたw)。「哲学なんて難しい理屈こねるだけでしょ」なんてよくいわれますけど、こういう話を聞くと、身近な例でも哲学できるんだとなぁ、なんて思いますね。調べればこの手のパラドックス、思考実験はたくさん出てきますので、興味がある方は是非どうぞ。「よくわかんね」って方も、一つの物語として読むのもありかと思いますよ。「哲学者って、やっぱり文系なのかなぁ」って、私なんかは見てて感じちゃいますね。

 はからずも哲学の宣伝みたいになっちゃいました。すいません。改めて、感想してくださったtotoさんにはお礼を申し上げます。どうもありがとうございました。

pass
2010年11月14日(日)18時51分 toto  +30点
途中の「ご飯を一粒〜」のくだり思わず感嘆の声を上げてしまいました!
オチもついていて面白かったです!!
87

pass
合計 26人 630点


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